医療分野のクラウド市場は2024年までに急拡大、ブロックチェーンも寄与見込

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が英語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュースをご紹介します。

記者:Jesse Maida @Business Wire(PR media)
出典元URL:https://www.businesswire.com/news/home/20200130005458/en/Global-Healthcare-Cloud-Computing-Market-2020-2024-Introduction
発信日:1月30日

ニュース内容

    • 2020年から24年までの間に、医療分野におけるクラウド・コンピューティング市場は、全世界で255.4億ドル(2兆7,630億円)も拡大するという見通しを、調査会社Technavioが発表した。ここ数年で医療関係機関の間での共同研究が増加しており、そこでは高い計算能力を有する情報システムが求められている。その中でコスト抑制、柔軟性の向上、および拡張性の観点からクラウド・コンピューティングの利用が有利であるため、当該市場が拡大していくという予想だ。
    • 調査会社Technavioは、クラウド・コンピューティングにブロックチェーンが適用されることがその市場の急拡大にポジティブな影響を与えるだろうと考えている。情報セキュリティ、情報処理プロセスの合理化、薬剤のサプライチェーンと健康調査の統合管理等の観点から、医療分野のITインフラへブロックチェーンの適用が望ましいという見立てだ。また、データ交換の際のミスの低減や、患者に自身のデータの管理権限を持たせることができるというメリットにも注目している。
    • 2019年、医療分野でのクラウド・コンピューティング市場のシェアは、北米、欧州、アジア大洋州、南米、中東アフリカの順。今後も北米地域がこの市場拡大のけん引役になるだろうと期待されている。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • この記事を見つける前日に、日本の地方医療機関の情報システム担当の方とお話しする機会がありました。その方は元々自治体の職員でいらっしゃるのですが、今は公立病院に出向されているお立場で、日本の病院の情報システムおよびその運用体制の未熟さについて強い危機感をお持ちでした。その方曰く、病院内で医科が異なると同一の患者の情報を共有する仕組みがなかったり、そもそも日本で電子カルテが浸透しきっていない等、医療電子データの取り扱いについて、国全体で改善すべき点が数多くあるということを訴えられていました。
    • この記事を読んだとき、その方のおっしゃっていた、アナログな日本の医療現場の実情とはかけ離れた内容だったので、とても印象深く、今回ご紹介させていただきました。
    • しかし、国家の枠組みで物事を捉えることは、目を曇らせます。この記事で述べられている、医療分野でのクラウド・サービスの利用も、日本を含めた先進国内の限られた先進的な病院(アーリーアダプター)から徐々に広まっていくことでしょう。そうして運用実績が培われていく中で、ブロックチェーンの適用も一般化されていき、クラウドの医療機関への大規模な浸透(マスアダプテーション)のなかで自然とブロックチェーンが入っていく。2020年から2024年は、クラウドの最初の浸透期と、ブロックチェーン技術の実証期が重なる時期になるのかもしれません。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。
ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。