仏財務省のWG、ブロックチェーンのタスクフォースに関するレポートを発表

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(原典フランス語)をご紹介します。

出典元:L’Usine nouvelle
URL:https://www.usinenouvelle.com/editorial/cinq-recommandations-pour-definir-une-politique-francaise-sur-la-blockchain.N928399
掲載日:2020年2月10日

ニュース内容

    • 2月10日、仏財務省のワーキンググループが、ブロックチェーンのタスクフォースの成果に関する報告書を発表した。報告書はブロックチェーンに関する国家戦略を策定するための14の推奨事項(うち3つは優先事項)をリストアップ。最優先事項はプロジェクトの設計と検証の支援である。「企業がコンセプト実証の妥当性を評価するのを支援する、もしくはブロックチェーンのプロジェクト開発を支援するための様々なツールを開発する必要がある」とInria(フランス国立情報学自動制御研究所)シニア研究員ゴンチエ氏は述べる。このレポートは、テクノロジカルブリック(注:おそらく公的なサンドボックス制度のことを指しているものと考えられる)の提供についても言及し、4~5年で2500万ユーロの投資を求めている。
    • なお、ブロックチェーンを使ったアプリケーションで、国のデジタル身分情報サービスの使用許可を政府に要求するものが存在する件に関し、研究者によると、国は既存のデジタル身分情報サービスを適応させ、ブロックチェーン技術と互換性をもたせる可能性があるという。政府は、ブロックチェーンを使ったアプリケーションのサービスの認証機関を設置し、企業が安全性と信頼性が証明されたテクノロジカルブリックを使用できるようにする。またエコシステムにおいて基本的なスキルが不足しているため、高等教育機関はブロックチェーンに特化した専攻を整備する必要があるとも言及している。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 最近、ブロックチェーンに関するフランス政府の動きが活発な印象です。今日のニュースは、財務省内のワーキンググループが国家戦略における優先事項をまとめたというもので、比較的地味なテーマですが、その中でも最優先事項が「プロジェクトの設計と検証の支援」というものであったことに、弊社としては膝を叩きました。
    • というのも、社会の便益および企業様の利益のために「利用するツールの一つ」としてブロックチェーン技術を見ている弊社としては、肥大化する「ブロックチェーン」というマジックワードに惑わされずに、きちんと「プロジェクト設計と検証」を行う仕組みを構築することが、ブロックチェーン利用プロジェクトの成功のために何よりも大切だと考えているためです。世の中では、ブロックチェーンを使うのだからと、いきなりブロックチェーンを実装して実証試験を行い、出来たプロトタイプを関係者が見て満足し、そのまま終わってしまうプロジェクトがこれまで量産されてきたと認識しています。弊社はそれを無くしていきたいと考えています。
    • プロジェクトはあくまで目的の達成のためにあり、ブロックチェーン技術を利用する場合であってもそれは変わりません。弊社はプロジェクト成功のためのフレームワークを開発し、そのサービスをお客様にご提供しています。
    • もちろん、「プロジェクトの設計と検証」といった場合に、弊社と、フランス財務省のタスクフォースとが全く同じイメージを持っているかはわかりません。しかし、このブロックチェーン・プロジェクトにおける「設計と検証」の重要性に気付いている主体が、先進国の公的機関の中に存在したということを知り、驚き、嬉しく感じています。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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