アント・フィナンシャル、パキスタンのマイクロファイナンス機関にブロックチェーンの国際送金サービスを提供

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュースをご紹介します。

記者:Omar Faridi @CROWDFUND INSIDER
URL:https://www.crowdfundinsider.com/2020/02/157542-worlds-most-valuable-fintech-ant-financial-to-power-pakistans-new-blockchain-based-payments-service/
掲載日:2月17日

ニュース内容

    • アリババ傘下のアント・フィナンシャルが、パキスタンのTelenor Microfinance Bankに対し、ブロックチェーンを利用した国際送金サービスを提供することが、2月11日に明らかになった。Telenor Microfianance Bankは、Easypaisaというモバイル・ペイメント(送金)サービスを提供しているが、アント・フィナンシャルの国際送金サービスは、このEasypaisa経由で提供される。これにより、例えばマレーシアに出稼ぎに出ているパキスタン人が、Telenorのマレーシア法人が提供する送金プラットフォーム”Valyou”を通じて、パキスタン国内へ資金を簡単に、安全に送金することができる。
    • パキスタン国立銀行(パキスタンの中央銀行)の前総裁であるTariq Bajwa氏は、「これは世界でも数少ない、ブロックチェーンを利用した国際送金を導入した国々の中に、パキスタンを加えるものだ」と述べた。
    • なお、現在、マレーシアで働くパキスタン人からパキスタン国内への国際送金額は10億ドルほどである。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 先週、「中国におけるFinTechの現状と展望」と題する勉強会に出席し、ブロックチェーンを含む中国のフィンテック業界の現状について学んだばかりでしたので、この記事は私にとってかなりタイムリーなものでした。中国のブロックチェーン市場がホットであるということは、数年前からブロックチェーン業界では常識でしたが、その勉強会で知って驚いたのは、アリババ等の中国の巨大なリーディング企業においてもブロックチェーンを取り入れたサービスが既に提供されているということでした。(あくまでその勉強会でご教示いただいた情報で、私が現地で確認したものではありません。)研究開発が進んでいるという段階をはるかに超え、実サービスで、しかも巨大なプラットフォームで実稼働しているのだとすれば、中国のブロックチェーン産業は、米国以上に進んでいると言えるでしょう。
    • 本日ご紹介したニュースは、そうした中国のブロックチェーン産業が、海外展開を進めているという点で注目すべきニュースだと考えます。さらに、開発途上国のマイクロファイナンス産業に馴染みの深かった私としては、中国の技術が、マイクロファイナンス産業を変化(または進化)させ始めているという点が、大変興味深いです。
    • マイクロファイナンス産業は、米国や欧州の開発援助機関の支援の下、開発途上国各国で始まり、その国々の事情、特徴に合わせて進化する「ローカルな」ビジネスでした。しかし、中国が持ち込むブロックチェーン技術によって各国のマイクロファイナンス機関たちがつながり、同時並行的に進化していくという、産業の新しいフェーズの始まりかもしれないのです。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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