欧州ブロックチェーン・サービス・インフラストラクチャ、ベルギーに最初のノード設置

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(原典フランス語)をご紹介します。

記者:LOUISE VINCENT @L’Echo
URL:https://www.lecho.be/economie-politique/belgique/general/premiers-n-uds-belges-de-la-blockchain-europeenne/10210406.html
掲載日:2月24日

ニュース内容

    • 欧州ブロックチェーン・サービス・インフラストラクチャ(EBSI)の展開は、2020年第1四半期に始まった。この技術によってデータを分散型かつ安全な方法で保存して送信できるため、欧州委員会(EUの政策執行機関)は欧州市民により良いサービスを提供したいと考えている。
    • ベルギーは、他の約20のEU加盟国と共に、この野心的なプロジェクトに積極的に貢献することを約束した。ベルギー国立調査ネットワークBelnet とソフトウェア企業Smalsは、EBSIのベルギー部分の開発するために協力している。EBSIのノードは30設置されることが予定されているが、その最初のノードは2月12日に、BelnetとSmalsによってベルギー設置された。他のEU国の機関により、ノードの設置は今後数週間以内に続く予定である。
    • ブロックチェーン技術は、制御機関によって統括されることなく、トランザクションを記録する。これは、ユーザー間の交換履歴を表示し、ネットワークを構成するすべての集団間で同時に保存および更新される共通のデータベースである。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • European Blockchain Services Infrastructure (EBSI)は、2017年にEU加盟国で、デジタル公共サービスのための電子政府に関する合意(タリン宣言)がなされたことから始まります。2018年4月には、EU加盟国、ノルウェーおよびリヒテンシュタインとで、欧州ブロックチェーン・パートナーシップ(European Blockchain Partnership, EBP)を創設し、併せて、その基盤としてのEBSIを立ち上げました。その際、EUのデジタル経済・社会長官であるMariya Gabriel氏は、「将来的には、全ての公共サービスはブロックチェーン技術を用いることになるだろう。」と述べています。今回のニュースは、そうしたブロックチェーンにかかる、EUの着々とした前身の一環です。
    • ブロックチェーンと言えば、ブロックチェーン技術を取り入れた電子政府をもつエストニアが有名ですが、エストニアがそのようになったきっかけには対ロシアのサイバー防衛にかかる危機感がありました。エストニアはEUの加盟国で、この電子政府にかかるEUの動きでも主要な役割を担っています。なお、上述の2017年のタリン宣言の「タリン」とは、エストニアの首都のことです。
    • 上記ニュースは、EBSIの枠組みにおける、ベルギー国内での初のノード(ブロックチェーンのシステムを構成するデータ拠点のこと)が設置されたというものです。ベルギーはEUの事実上の本部所在地ですが、それのみならず、欧州におけるブロックチェーンビジネスの展開を狙う富士通が2018年にブロックチェーン研究開発拠点を置くなど、ブロックチェーンに関して盛り上がりを見せている国と言えるでしょう。

(冒頭画像はEBSIの概念図。EUによるEBSI紹介ページからコピー)

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。