ブロックチェーンを使用したフランス国内の花産業再生への挑戦

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(フランス語)をご紹介します。

記者:Mathieu Viviani @Chef d’entreprise
URL:https://www.chefdentreprise.com/Thematique/actualites-1056/Breves/Fleurs-Ici-recree-filiere-fleurs-locales-utilisant-blockchain-347421.htm
掲載日:2020年3月2日

ニュース内容

    • 今日、フランスへの花の供給は、市場を独占するオランダの卸売業者を通じて行わなれる。販売される花は、オランダまたは海外(アフリカ、南米)で栽培され、農薬と大量の水が使われる。一部の労働者の労働条件は不安定で、さらには人権侵害の問題もある。これに加え、輸送するための温暖化ガス排出量は依然として多い。この状況を変えようと、2017年3月、フランスの花生産者とその顧客である企業、花屋、地方自治体を結ぶデジタルマーケットプレイスFleurs d’Iciが立ち上げられた。年間10億ユーロ以上を占めるフランスのBtoBの花市場で、同社は3年以内にその10%を獲得することを目指す。
    • 従来の流通システムを回避するための基礎である、花のトレーサビリティと認証のため、同社はアルゴリズムを開発し、ブロックチェーン技術を活用した。この技術により、買い手は自宅の近くの園芸家を知ることができる。輸送においては、二酸化炭素の排出制限に配慮する。
    • 同社は500のフランスの園芸家と協力し、約100のCAC 40グループ企業と1,000の中規模企業を顧客にもつ。B to Bの顧客は売上高の80%を占める一方で、発売以来、1万人の個人顧客に花を販売している。2020年には、国際進出のために(特に米国で)500万ユーロを調達する計画である。目的は、“自分たちの倫理に妥協せず”、3年以内に売上1億ユーロに達することです、と創業者のHarang氏は言う。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • フランスのBtoBの花流通市場に一石を投じようというフランスのスタートアップの野心的なプロジェクトです。そのアプローチには、同国の企業、市民を味方に付けるようなスパイスが何重にも施されています。社会的な側面(農薬、大量の水消費、労働者の労働条件、人権侵害、輸送中の温暖化ガス排出等)、オランダという海外のマーケットがフランスの市場の首根っこを押さえているというエコノミック・パワーバランス、そして最も強力なのは、全てフランス国内の花生産者から調達するという「地産地消」のアピール。
    • この事業を裏から支えるのは、その流通プロセスが「見える化」されていること、そしてそれを実現するためにブロックチェーンが用いられていることです。私がインターネットで検索した限りでは、そのブロックチェーン技術がどういうものか判然としなかったのですが、一つの事業者が自社が管理する「閉じられた」プラットフォーム上でブロックチェーンを用いる必然性には、個人的には疑問符がつくところです。ただ、既に500もの園芸家と協力し、顧客もしっかりつかんでいるということは、少なくとも、プロモーション・ツールとしてのブロックチェーンの活用が上手いのだともいえるでしょう。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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