マイクロファイナンスの一種、Saving Groupsへのブロックチェーン適用事例

本記事では、弊社の最近の考えをご紹介します。
  • ブロックチェーンで注目される女性の金融包摂

先日、本ブログで「女性の地位向上とブロックチェーン」と題した記事を掲載させていただきました。

関連記事
女性の地位向上とブロックチェーン

この記事では、ブロックチェーンが女性の地位向上に役立つのではないかという期待が数年前から存在する、というお話しをさせていただきました。実は、まさにこうした期待感に沿ったアピール記事を、先日の3月8日の国際女性デーに合わせて発表していた団体があります。Stellar Lumenという仮想通貨を発行するブロックチェーンの、開発団体であるステラ開発財団(Stellar Development Foundation)という非営利団体です。この団体のCEO兼エグゼクティブ・ディレクターは、Denelle Dixonという女性で、そのことから国際女性デーに、彼女の言葉として、仮想通貨が女性の金融包摂を促進するという期待感を述べています。

関連外部記事
ジェンダー平等を実現するために、いかにブロックチェーンを活用できるか?
(同内容のフランス語版要約記事はこちら

上記のインタビュー記事においてDenelle Dixon氏が指す「女性」というのは漠然としていて、この団体のアピールに「女性の金融包摂」という社会的テーマが利用されているという感じが否めないですが、一つ、とても重要な情報が含まれています。

  • マイクロファイナンスで進むブロックチェーン利用

それは、マイクロファイナンスの一種、Saving Groupsという手法において、ブロックチェーンを用いたアプリケーションを持ち込むことに挑戦する企業が、Denelle Dixon氏のインタビュー内で語られていることです。

Saving Groupsとは、預金サービスを受けることができず、融資への需要があまり無い人々(または融資を受けるだけの経済的な余力の無い人々)を対象に、経済活動だけでなく家族の病気や冠婚葬祭、教育等のまとまった支出や経済的なショックに対応できるよう、預金等の金融サービスを提供する仕組みのことを指します。この手法に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連外部記事
インフォーマルな金融サービスの担い手 – Savings Groups(後編)

このSaving Groupsにブロックチェーンを適用しようとしているのは、hiveonlineという新興企業で、CAREという大手NGOと協働して、アプリの開発を行っているようです。hiveonlineのウェブサイトを見る限り、挑戦はまだ始まったばかりのようですが、今後の展開に注目したい挑戦の一つです。