NIKEによる偽造品との闘いと、その副産物

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(原典フランス語)をご紹介します。

記者:Jean-Yves Alric @PressCirton
URL:https://www.presse-citron.net/comment-nike-va-utiliser-la-blockchain-pour-lutter-contre-la-contrefacon/
掲載日:3月15日

ニュース内容

    • 2016年に世界中で記録された偽造取引の額は、5,090億ドル。この金額は着実に増加しており、同年の世界貿易量の3.3%を占める。特に影響を与えるこの惨劇に対処するために、衣料品ブランドはブロックチェーンを使用して反撃することにした。具体的には、ナイキ、トミーヒルフィガー、カルバン・クラインは、グローバルなサプライチェーンの新しい製品追跡プロジェクトと提携している。このイニシアチブは、アラバマ州のオーバーン大学がHyperledger Fabricと提携して管理している。
    • このプロジェクトで用いられるデバイスにより、生産から販売までの製品の経路をたどることができ、実際にプロジェクトは22万3,036件の商品からデータを収集した。この実証試験により、コスト削減を追求している企業にとって貴重な「調達システムにおける膨大なエラーと非効率性」を特定できたとしている。
    • これは、これら巨大企業に生産と在庫の管理を近代化するチャンスをもたらしている。昨年12月に発表された記事の中で、ナイキの北米流通技術変革担当ディレクターであるTerry Brownは「我々は最終的にサプライチェーンの蛇行で無駄にした数十億ドルの資金を節約するための解決策を持っています。」とブロックチェーンを称賛した。また、ニューバランス、LVMH、コカ・コーラなども、トレーサビリティを向上させるために昨年から同様にブロックチェーンを使用している。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 私がエジプトに駐在していたときにも、一目で偽物とわかるナイキやアディダスの衣服を着ている人をたくさん見ました。いち消費者の立場では、そのことはそれほど大きな社会課題とは思えませんが、この記事で示されている5,090億ドルという規模を見ると、それらのメーカーにとってみれば大きな課題なのだなと実感することができます。
    • 一方で、この記事では、そうした社会課題とは別に、プロジェクトの副産物としてサプライチェーンにおける無駄を見つけることができたと紹介されています。非効率な流通の是正というのは、そこに巨大企業の主観があると思いますので、手放しで喜んでいいものかわかりませんが、実情の正確な把握ができるようになったというのは、ブロックチェーンのもたらした社会への正のインパクトといえるでしょう。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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