気候変動の影響が大きいオーストラリア農業

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外有識者のオピニオンをご紹介します。

記者:James Ashley @The Bulletin Time
URL:https://www.thebulletintime.com/news/blockchain-for-australian-farmers-a-shield-against-worsening-climate/
掲載日:3月19日

オピニオン内容

    • オーストラリアの農家は、気候変動の影響を大きく受けている。過去20年間の研究では、徐々に高くなっていく気温により、​年収​22%減となったと推定。現在の森林火災は農業ビジネスに悲惨影響を与え、NASAは、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州全域で860万頭の羊と300万頭の牛が影響を受け、約50万頭の家畜が死亡したと推定。
    • ブロックチェーンのノウハウにより、農家は、農場から家畜飼育場、肥育場、食肉処理場、輸出業者まで、サプライチェーン全体を把握できるためようになる。家畜は誕生から追跡され、その飼料でさえリアルタイムで追跡できる。これにより、農家は農場ごとあるいは動物ごとでまで飼料価格を計算し、飼料の在庫管理やコスト管理全体を改善できる。
    • 農家は連携して重要な情報を単一で安全なオープンソースソフトウェアに提供することで、特に生産性が低下した際に、ギャップや非効率性を分析することができる。
    • 災害時には、追跡可能なプラットフォームで、最も需要が高いところを特定したり、森林火災終了後に、どこで最も効率的に農業を再開できるか特定できる。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 今年は、東京で雪が積もらなかったり、東京における桜の開花が観測史上最速だったりしました。これは気候変動が影響しているのかな?と感じさせる気象変化が日本にも出つつあると感じています。一方で、世界ではそれが経済に深刻な影響を与えている地域もあるようです。
    • オーストラリアが気候変動によって大きな影響を受けているというのは、その影響が具体的な数字として上記の記事のように示されてこそ、人々が深刻さをもって受け止めることができるのだと感じます。上記記事は特に特に具体的な取り組みの紹介というわけではなく、ブロックチェーンの利用が有用ではないか、という問いかけを提示する記事だと認識していますが、確かにサプライチェーンの管理におけるブロックチェーンの利用事例がアフリカを含め世界各地で出つつある中、ブロックチェーンを通じて農業サプライチェーンにおける気候変動の「見える化」をするというアイデアの提示は、有意義なものだと思います。
    • 具体的に進めていくに当たっては、このアイデアの全てを一度に実現しようとせずに、まずは仮説の設定を行うことが必要です。例えば、サプライチェーンの中で気候変動によって最も影響を受ける可能性のあるパートはどこか、そしてその部分の何の数字を取れるようにすることが農業サプライチェーンの影響低減に有用なのか、等の課題の設定を行い、その上で対処法にかかる仮説を立てるのです。その上で、その仮説の検証のための実験のサイクルを高速で回す仕組みづくりが、第一にあるべきと考えます。

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