仏リール大学とEMリヨン経営学大学院、学位証明のブロックチェーンを開始

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(原典フランス語)をご紹介します。

メディア:cryptonaute
URL:https://cryptonaute.fr/arkeducation-blockchain-certification-diplomes/
掲載日:3月30日

ニュース内容

    • 仏リール大学とEMリヨン経営学大学院は、スタートアップ企業BCdiploma、ARKの支援によりブロックチェーン・アプリケーションARKeducationを開始した。このアプリケーションは、dapp(分散アプリケーション)を展開するBCdiploma.comプラットフォームを介して、学位証書、学術証明書、Open Badgeの証明を可能とする。
    • リール大学はすでにこのブロックチェーンの運用を始めており、2019年の高等教育言語(CLES)のスキル証明書をバイリンガル版で間もなく発行する予定だ。「この革新的な新技術の実装には、学校事務と学生を巻き込むことが不可欠です」とリール大学のデジタルトランスフォーメーション担当副学長ピエール・ブーレ氏は述べる。
    • 同プロジェクトは、リール大学ペリーヌ・ド・コログオン氏とピエール・ブーレ氏が率いるフランスのブロックチェーン教育プログラム(教育省のデジタルワーキンググループ-Gtnum No.8)により進められた。同プロジェクトはブロックチェーン欧州パートナーシップの他のメンバーからも注目されている。
    • MIT メディア・ラボによるデジタル証明書コンソーシアムのホワイト・ペーパーのリリースを引き合いに出しつつ、「本プロジェクトはデジタル証明書に関する国際基準の出現の文脈で非常に貴重です」と、デ・コログオン氏は述べる。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • ブラジルに続いて先進国フランスでも

本ブログにて、以前にも学位証明にブロックチェーンの用途が見いだされているという記事をあげさせていただきました。本日の記事はフランスでもその取り組みが始まっていることを伝えるものです。

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ブラジル、偽学位証書に対抗するブロックチェーンを開発

    • 各国独自のプラットフォーム開発

先般の記事で紹介したブラジルと本日のフランス、それぞれ自国内で開発を始めていることは、学位証明にブロックチェーンが利用されるようになる未来にとって、果たして望ましいことなのでしょうか。国境に関係なく利用することができるブロックチェーンの特性を活かしきれないのではないか、分散型といいつつ、結局国境で分かれてしまうのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

    • 検討事項が山ほどある中で、早く取り組んだ者勝ち

私としては、このように各国でプラットフォームが準備されることは歓迎されるべきことだと感じています。というのも、大学当局の業務面、学生・企業の利便性等、実際に運用してみないとやってみないとわからない検討事項が山ほどあるからです。国を超えた共通の基盤を先に作ろうとすると、おそらく何も進まずに議論が停滞するでしょう。

早く運用事例を作って、実験と仮説検証を繰り返す。これによって優れたプラットフォームを育てることが、国を跨いだ運用を行う前の、第一歩だと思います。それはすなわち、スタートアップのようにボトムアップで事業を構築していく必要がある、ということです。今後世界各国で、同様のプロジェクトがどんどん立ち上がっていくだろうと考えます。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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