オーストラリア柑橘生産者団体、トレーサビリティシステムを試験

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュースをご紹介します。

メディア:SECURING INDUSTRY
URL:https://www.securingindustry.com/food-and-beverage/citrus-australia-trials-blockchain-traceability-system/s104/a11541/#.Xo70vcj7RaR
掲載日:4月3日

ニュース内容

    • オーストラリアの柑橘生産者を代表する組織であるCitrus Australiaは、ブロックチェーンを利用し、デジタル識別子を使用してトレーサビリティを改善するためのパイロット調査を委託した。
    • パイロット調査は、デジタルIDラベルの新興企業であるLaava IDと食品サプライチェーンに関するブロックチェーンの会社Trust Provenanceの支援を受けて実施される。本プロジェクトは、29,000を超える企業にまたがるオーストラリア最大の農業生産者であるAgriculture Victoriaから200,000豪ドル(約1,400万円)の支援を受ける。
    • ビクトリア州で栽培されている柑橘系果物の起源を簡単に確認し、偽造を防ぎ、サプライチェーンの「ツリーからテーブル」への管理を改善することを目的としている。たとえば、必要に応じて果物をすばやく回収できる。オーストラリアの柑橘類部門は昨年、5億4,000万豪ドル(約366億円)相当の果物を輸出し、そのうち1億6,200万豪ドル(約110億円)はビクトリア州からのものだ。
    • 農業大臣のジャクリン・サイムズは、プログラムは、2020年の柑橘類の収穫期間である5月上旬から7月末までの7か月にわたって実施される予定であると語った。調査結果は、他の園芸産業にトレーサビリティの利点を示すために使用される。
    • Trust ProvenanceとLaava IDは、オーストラリア北部のマンゴー生産者Manbullooのトレーサビリティシステムをすでにテストしている。2019年末に始まったこの試験では、フルーツトレイとパレットに取り付けられたセンサーを使用して、農場から小売店までの数万のマンゴーを追跡しました。このプログラムの目的は、温度と湿度に関するリアルタイムのデータフィードバックを提供することだった。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 食料品のトレーサビリティのニュースを追っていると、様々な農作物の切り口があることを実感させられます。本日ご紹介したプロジェクトは、オーストラリアの柑橘系産品に関するトレースです。
    • プロジェクトの実施主体が、柑橘系生産者の団体であるというところが興味深いです。というのも、プロジェクトを実施する際に、重要な視点として「誰が」「何の目的のために」「どのような資源(ヒト、モノ、カネ、情報、期間)で」実施するのかということを決めることが最初の第一歩であり、「誰が」はすべてのベースになる条件設定です。
    • 私が尊敬するかつての上司からいただいた大切な言葉に、”To go fast, go alone. To go far, go together.”(早く進みたいのなら、一人で行け。遠くまで行きたいのなら、皆で行け。)という、アフリカ起源と言われる言葉があります。ブロックチェーンのトレーサビリティの事業は、一社ではできず、複数の団体が協調して実施する必要があります。事業を始める際の最大のチャレンジは、その仲間集めでしょう。生産者団体の中、もしくは背後に、このプロジェクトを主導している人がいると思いますが、生産者団体の名前でプロジェクトを開始できたという時点で、まずは一つの成功だと思います。
    • 食料品トレーサビリティにかかるブロックチェーンのスタートアップとしては、本ブログでフランスのConnecting Foodをご紹介させていただいたことがありますが、この分野、早くも競争が始まっていますね。

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(本ブログ3月2日掲載)

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