航空貨物におけるブロックチェーン活用の計画

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュース(原典フランス語)をご紹介します。

記者:Karl Flinders @LE MAG IT
URL:https://www.lemagit.fr/etude/Cargo-aerien-400-millions-deconomies-en-vue-grace-a-la-blockchain
掲載日:2020年4月2日

ニュース内容

    • 航空業界は分散台帳技術(ブロックチェーン技術はその一つ)をテストして、複雑な紙ベースの航空貨物サプライチェーンのデジタル化、自動化、最適化を進めている。分散台帳技術は、送付者と受取人の間で段階的に商品追跡を改善することにより、今回4億ユーロ以上の航空貨物における節約を可能にする。航空会社間の主要イニシアチブであるグローバル・ブロックチェーン・アライアンスはブロックチェーンの様々なアプリケーションを研究している。
    • 新しい試みは、コンテナを追跡するため、貨物にこのアライアンスを拡張することで 、今回はULD CARE(航空貨物においてUnit Load Deviceの運用をリードする非営利団体)と提携する。ULD(Unit Load Device)は、いわゆる航空機で貨物を運ぶことができるパレットやコンテナを意味する。現在、世界中で約8億のULDが使用されていているが、追跡システムは部分的にしかデジタル化されておらず、手動操作に依存している。この新しいアイデアは、移動中にどの組織がどこで、いつ、それらを取り扱ったかをより良く記録するために、ブロックチェーンを使用し、すべてのULDの追跡をスキャンするというものだ。
    • 航空会社が使用する現在のデジタルプラットフォームでは、地上での荷役者などの第三者が情報にアクセスすることを許可しないなど、可視性の限界もある。ブロックチェーンに加えて、APIの使用によってこの課題も解決するはずだ。
    • データは、貨物の運輸の各重要なポイントで台帳に記録され、ブロックチェーン内のすべてのプレイヤーが貨物の位置をリアルタイムで可視化できるようになる。または、商品が損傷または紛失した可能性がある場所でより迅速に監査できる。これにより、この複雑なサプライチェーンにおける様々な企業間の係争に関連する時間とコストが削減される。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 旅行や出張で飛行機を利用して、ロストバゲージを体験された方は多いのではないでしょうか?私はこれまで30か国ほどの国に仕事や旅行で行っていますが、本当に幸運なことに、ロストバゲージは1度もありません。(カイロ→イスタンブール→成田という経路でイスタンブールで乗り継ぎした便で、カイロ→イスタンブール便が遅れ、1時間くらいで慌てて乗り継いだときは、荷物が間に合わなかったことはあります。)本日ご紹介した記事は航空貨物のお話しなので個人の預入荷物とは異なりますが、ロストバゲージをしたときの追跡にかかる労力を想像すれば、航空貨物においても課題がありそうなことは想像できます。
    • 上記記事によれば、現状、大半を紙をやりとりしているプロセスをブロックチェーンに載せる予定だということで、ブロックチェーン技術を一つの契機として、それまでの懸案事項だったデジタル管理を達成しようという狙いのように見えます。
    • 弊社は、紙や電話・FAXなどを用いて属人的に行っている業務プロセスを、デジタル化するプロジェクトに知見があります。ブロックチェーンの活用はデジタル管理の先にあるものであり、一足飛びにブロックチェーンを適用すれば地道なデジタル化の業務プロセス改革をせずに済むわけではありません。一度プロセスをしっかりと可視化・デジタル化し、その中でブロックチェーンに載せるデータ、活用するコード、運用方法、利用者の教育の検討などを行う必要があります。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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