危機下に価値を増す「執行力」、そしてベーシック・インカム

本記事では、弊社の最近の考えをご紹介します。
    • 取り決めごとを公正に執行するブロックチェーン

私が持続可能な社会づくりにブロックチェーン技術が有用なのではないかと考える理由にはいくつかありますが、その一つは、事前の取り決めの公正な執行を担保する仕組みを有している、というものがあります。

開発途上国における経済開発、社会開発の仕事に携わった経験から、ものごとを予定どおりに実行する能力の価値を痛感しました。どれほど資金があり、どれほど行政機構のトップが優れた人物であっても、組織の実行能力が十分でないと、経済開発、社会開発は進みません。途上国が途上国たる理由のすべてはそこにあるのではないかとすら感じます。

そうした中で、デジタルな世界の中だけではありますが、プログラムされたとおりのことを確実に実行するように設計されたブロックチェーンの持つ可能性は大きなものがあります。

    • 経済危機は「先が見通せなくなる不安」からやってくる

今、日本を含め世界で、新型コロナ危機への政府の対応が問われています。株式市場を含めた経済の不安定化の根底には、人々の恐怖や不安感があります。今回はウイルス(と原油価格急落)でしたが、自然災害、戦争によるサプライチェーン等の経済循環の破壊等、いろいろな理由で経済の不安定化が起こります。

以前から世の中の議論を呼んでいた「ベーシック・インカム」という考え方がありますが、この危機に際して、スペインの経済大臣がその導入を宣言したことで、突然現実味を帯びました。

関連外部記事
スペインで「ベーシック・インカム」導入、経済大臣が宣言
記者:Isabel Togoh @Forbes
URL:https://forbesjapan.com/articles/detail/33596
掲載日:4月8日

ベーシック・インカムは、「家計」という経済循環要素の一つに安定的に資金を供給し続けるとする施策です。現実化すれば、経済の不安定化の一つの要因が取り除かれる期待があります。しかし、ベーシック・インカムは、「政府」が市井から資金を集め、「政府」が再分配する仕組みです。そこには政府が政策導入時の約束どおり政策を実行し続け、その執行が約束どおり実施されるという「信頼」が必要です。その「信頼」を担保するものとして、三権分立の制度があり、「議会」と「司法」が存在します。

    • 政策執行の安定性の担保、三権分立とともにブロックチェーン?

ここで、ブロックチェーンが、デジタルな部分について政府への信頼がなくとも執行を担える可能性があります。まだまだ技術的な課題や、デジタル部分とリアルな部分との接点の問題はありますが、スペインのように一度大々的に実施する方向性が示されると、急速にその環境整備が進み、ブロックチェーンの使用が現実化する可能性もあります。要注目です。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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