ブロックチェーン産業とは?その産業支援とはどのようなものになるか

本記事では、弊社の最近の考えをご紹介します。
  • 韓国政府が「ブロックチェーン産業」の積極的支援を表明

4月17日、韓国の企画財政部(日本の財務省に相当)が、政府の関係機関や民間の専門家を集めたブロックチェーン懇談会を開催し、その場にて企画財政部の次官が「ブロックチェーン産業は成長が見込まれる分野であり、政府が積極的に支援する」意向を表明したようです。

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韓国、ブロックチェーン産業育成に意欲 | 政府支援策を検討する会議が発足
記者:FELIPE ERAZO @COINTELEGRAPH JAPAN
URL:https://jp.cointelegraph.com/news/south-korean-government-labels-blockchain-a-golden-opportunity
掲載日:4月18日

上記の記事の中で、同次官が、ブロックチェーンの技術開発が進んでいる欧州や米国、中国と韓国の技術格差は大きくなく、市場は初期の段階にあり、政府が効率的にサポートすれば産業をリードすることが十分に可能だ、と発言したようです。

  • 「ブロックチェーン産業」とは何か

ブロックチェーンは、基本的には新しい種類のデータベースです。従来のデータベースと同じように使おうとすると非効率な部分がありますが、分散性、可用性、透明性、耐改竄性、またはユーザーが自分のデータの管理が可能になるなど、これまでになかった性質を備えています。

ブロックチェーンがデータベースであるとなると、ブロックチェーン産業とはデータベース産業ととらえ直すこともできます。そうすると、既存のデータベース産業とは何だったか、と韓国のニュースを見た際に考えてしまいました。

既存の、データベースを生業とする企業と言えば、クラウドサービスを提供するアマゾンやグーグル、マイクロソフト、そしてリレーショナル・データベースで有名なオラクルなどがいます。これらの既存のデータベース企業は、データベースを企業や個人が扱いやすいように提供することで価値を出しています。既存のデータベース企業は、当該企業と顧客が基本的に1:1の関係で契約を結ぶことで売上を得ています。

データベースとしてのブロックチェーンがその強みを発揮するのは、データベースが複数の主体により共同で保持され、支配的な管理者がいないような場合です。となると、ビジネスとしては、データベースそのものの提供による(テクノロジー的な)価値の出し方に加えて、そのようなデータベースの共同運用、共同管理にかかるコミュニティ運営に関する知見・経験の提供による(アナログな)価値の出し方もあると思います。

これこそが、ブロックチェーンの産業としての新しい特性なのではないかと考えています。

  • ブロックチェーン産業に対する国の支援とはどのようなものがあるか

前述の勧告のニュースでは、今後、韓国政府はブロックチェーン戦略を策定し、それに基づいて予算措置を図る予定だということです。ブロックチェーン技術の研究やその開発には資金が必要なので、資金的支援は貴重でしょう。

しかし、より重要なのはユースケースの発掘と、実運用経験の蓄積です。私は、ブロックチェーンのユースケースは、これまで公的機関が行ってきたような、公共的な部分にこそ大きなポテンシャルがあると考えてます。政府自身がブロックチェーンの理解を深め、(もしくは公共のための事業の運用経験とブロックチェーンに知見を併せ持つコンサルタント等を雇用し、)行政が管理するデータの取り扱いの一部分について、ブロックチェーン利用の提案を民間から募るような、積極的な取り組みが可能ではないでしょうか。そういったブロックチェーン実運用経験の蓄積のための機会の提供支援も、政府による大変貴重な産業支援だと考えます。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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