新型コロナで注目される臨床試験の費用・リードタイム削減

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外有識者のオピニオン(原典フランス語)をご紹介します。

有識者:Olivier Desjeux @AGEFI
URL:http://www.agefi.com/home/acteurs/detail/edition/online/article/blockchain-reduire-couts-et-delais-des-essais-cliniques-495749.html
掲載日:4月19日

オピニオン内容

  • コロナウイルス流行は、臨床試験を最適化するために医療業界に多くのプレッシャーを与えている。臨床試験は、医療器具や薬が市場に出される前に、多大なコストと時間を使って実施される。
  • 臨床試験において個人の病歴へのアクセスが重要であるが、医療現場における個人のプライバシーに関する様々な規則が存在する。(GDPR、FDA、HIPAA、MDR等。)これらは患者のプライベート領域を守りながら、試験のトレーサビリティと透明性を確保するために業界を統率している。
  • ブロックチェーンは、データの安全性、トレーサビリティと不変性を提供でき、実際に臨床試験向けのソリューションが登場しつつある。臨床試験患者の電子的同意の管理がブロックチェーン利用の最初のステップと言えるだろう。次に、ブロックチェーンのスマートコントラクトにより、臨床試験のプロトコルに沿った安全なデータフローが提供されうる。ブロックチェーンの分散性は、患者と開業医、学会と産業界などの複雑な関係性を乗り越えるための機会を与え、データ管理の効率化に貢献できる。

トークンエクスプレス社のひとこと

  • 医療分野は政府による規制も多く、その関係企業内の業務プロセスも様式化、文書化されているものが多いです。そのため、業務へのIT導入も比較的容易だと考えられますし、想像ではありますが資金力のある製薬会社などは既に十分に取り組まれているでしょう。
  • 一方で、ブロックチェーンは一つの企業のみで完結しないデータの管理に強みを持ちます。政府による規制やそれに基づくデータ管理も、個別の企業単位を対象としていますが、ブロックチェーンは企業横断でデータ管理できる可能性をもたらすのです。これは全く新しい可能性を市場にもたらします。例えば、企業毎に管理していた情報を、複数企業で共有しながら、または情報を完全にオープンにしながら、外部のリソースも結集して目的達成を図ることが可能になるのです。
  • 上記の記事にあるとおり、個人のプライバシーを最大限尊重することが前提ではありますが、ブロックチェーンがあるからこそ革新的なデータ管理が可能になり、それによって社会が新たな価値を生み出すことも可能となるでしょう。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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