ユタ州の共和党大会、ブロックチェーン投票を実施

本ブログでは、持続可能な社会のためのブロックチェーンの活用等について、原典が外国語のものを中心にご紹介してまいります。

本日は、海外ニュースをご紹介します。

記者:Robert Anzalone @Forbes
URL:https://www.forbes.com/sites/robertanzalone/2020/04/29/utah-republican-convention-uses-blockchain-voting-service/#6ac846a8cfee
掲載日:5月2日

ニュース内容

    • 4月25日に完了したユタ州の共和党大会は、ブロックチェーン技術を利用したオンライン投票を実施した。Voatz社という米国スタートアップが提供するウェブアプリケーションを用いた。
    • ウェブ上にて実施されたユタ州の共和党大会での選挙は、Voatz社にとって最大の挑戦と言えたが、結果として多くの人が投票に参加し、成功裡に終わった。ユタ州共和党議長のDerek Brown氏は、「これほど多くの人が参加したことは驚異的であり、参加者からの(Voatz利用の)フィードバックはおおむね好意的であった。」「参加者数は、過去の大会よりも多いものであった。」と述べた。
    • スマートフォンやタブレットを介したVoatzの便利さは、特に障がい者や遠隔地在住者にとって、また新型コロナウイルスによる制限による公共の集まりができないという課題において魅力的な選択肢となる。
    • Voatz社のサービスは、以前、別の選挙イベントでセキュリティ上の欠陥があると非難された経緯がある。本年2月のウェストバージニア州の選挙で当該ウェブアプリを活用予定だったが、直前にマサチューセッツ工科大学(MIT)のセキュリティ分析で脆弱性を指摘され、急きょ利用キャンセルされた。これに関しVoatz社CEOは、MITの調査には複数の前提の誤りがあったと指摘している。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 選挙における利用はブロックチェーンで注目される用途の一つであり、本ブログでもインドからアメリカ、スイスに至るまで、世界中の動向を追ってきました。

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    • 弊社としては、選挙におけるブロックチェーン利用はいずれ来る未来だと考えています。ただ、いきなり大舞台に挑戦するよりも、比較的小規模な選挙などで実績を積み、技術面のみならずサービス提供側の運用体制の実験と検証等を繰り返してブラッシュアップしていき、徐々に大舞台に近づいていくというアプローチが、この技術への社会の信用を形成するのに望ましいと考えています。
    • そのような中で本日ご紹介したユタ州の共和党大会というのは、ブロックチェーンを使ったオンライン投票にとって好機会だったと思います。というのも、選挙そのものの結果はほぼ決まっている一方、オンライン投票が無事完了するか、オンライン投票に対する人々の適応がどのようになるか(投票率が上がるか)という2点の検証にとって絶好の機会だったためです。結果は吉と出ました。関係者の努力に敬意を表します。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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