新型コロナに立ち向かう、ドイツ発の5つのアイデア

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典が英語のニュースをご紹介します。

記者:Titus @Medium
URL:https://medium.com/@Zealtitus/blockchain-vs-corona-five-potential-game-changers-bf0213b71f54
掲載日:4月23日

ニュース内容

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けて、ドイツのデジタル業界団体のBitkomが、COVID-19対策に貢献しうる既存のブロックチェーン・プロジェクトを発表した。(訳者注:Bitkomの元記事(ドイツ語)はこちら。)

(1)薬の電子処方箋

COVID-19への感染を恐れて多くの人はかかりつけ医に行くことを避ける中、電子処方箋が注目。処方箋のデジタル表示や更新の統一基準不足やデータ保護等が課題。そこでSpherity社は、ブロックチェーン技術を用いて3つの異なるデジタルIDを導入するような分散型システムを構築。医師(「発行者」)は電子処方箋にデジタル署名を付け、薬局(「確認者」)が患者(「証明書保持者」)に渡す仕組み。

(2)プライバシー保護と感染者追跡の両立

パンデミック封じ込めには感染経路追跡が重要だが、プライバシー保護が課題。中央政府や脆弱な可能性があるサーバーに健康データを送信することには同意できない人が多い。そこで、ビッグデータ企業のIunera社は、第三者を介さないデータ転送を可能にする、疑い患者の接触者はBluetoothで記録され、データ交換は匿名で出来るようなシステムを検討中。

(3)病院間情報共有:COVID-19のパターン分析

Arxum社は、ブロックチェーン技術を用いて病院間での患者データ共有を目指す。スマートコントラクトを使用し、年齢、性別、病歴などのCOVID-19患者のデータを記録し、クリニック間で交換。これにより、典型的な疾患の経過パターン分析を可能に。

(4)バウチャーを使った地元経済支援

Digital Voucher-Euro(dGE)イニシアチブは、COVID-19対策で危機に瀕しているビジネスへ対処。顧客が、サポートしたい地元店からブロックチェーンベースのバウチャーを購入することで、店舗経営者が緊急に必要な資金を受領するシステム。

(5)難民キャンプのブロックチェーン

Datakolla社によるBitkom the Building Blocksプロジェクトは、キャンプ内の難民への援助の、可視性のある配布のためのシステムで、2017年以降、国連および世界食糧計画と協力。ヨルダンやバングラデシュの難民キャンプで実施中。非接触で支払うことができるため、パンデミック対策としても有効。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 新型コロナウイルス(COVID-19)にいかに向き合うか。今、世界の関心はほぼすべてそこに向いていると言えるでしょう。ワクチンの製造が待たれるところですが、世界中が渦中にあるなかで、ワクチンの流通には時間差が出てくるだろうことも考えれば、資金力と政治力のある先進国に比べて、開発途上国は、さらに長期間この闘いと向き合うことを強いられるかもしれません。
    • ITシステム、特にウェブを経由したシステムは急拡大するイメージがありますが、歴史上驚異的な拡散をみせたFacebookですら、創業から日本語版が生まれるまで4年間かかっています。COVID-19と闘うためのアイデアのうち、自分の、そして周囲のリソースを費やして実現しようとするものを選ぶ際には、展開に要する時間を勘案し、まずは局所的な成功のためのリソース集中を念頭におくのが良いと考えます。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。