”ジェンダー平等”は注目すべき投資テーマか?

本記事では、社会的インパクトと経営管理等について、海外の有識者のオピニオン(原典英語)をご紹介します。

有識者:Margaryta Kirakosian @CITYWIRE SELECTOR
URL:https://citywireselector.com/news/is-gender-equality-a-viable-investment-theme/a1355721
掲載日:5月12日

オピニオン内容

    • ESG投資の注目が集まる一方、ジェンダー平等に特化したファンドはニッチな存在だ。フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルの子会社である投資会社Lyxor社のシニア・ファンド・アナリストは「ジェンダー平等というテーマに特化したファンドよりも、他の持続可能な開発目標(SDGs)にもリンクされたものなど、より幅広い投資戦略を掲げるファンドを、顧客は好む傾向がある」という。
    • 実際、ジェンダー平等をテーマとするファンドは近年市場に登場したばかりで3つ程度しかなく、しかも各々の規模も小さい。まだ投資を開始してからの期間が短く比較対象も少ないため、投資リターンが高いか否かも判断できてない。
    • なお、その3つのファンドはそれぞれ独自の指標で投資先を選定しているが、結果としてVisaとMicrosoftが全てのファンドで組み込まれているなど、上位の投資先にはかなりの重複がある。

トークンエクスプレス社のひとこと

日本の中小企業のジェンダー平等の視点

弊社がお付き合いさせていただく企業様が従業員100人~300人程度の中規模企業様なので、大企業を除いた中小企業という枠内ではありますが、企業統治のあり方、そして女性の活躍について考えることが時々あります。弊社のお客様の範囲では、特に女性が働きづらそうという雰囲気はないのですが、日本全体の中小企業では男女の働きやすさについて、どのような観点があるのか、少し調べてみました。

いささか古い情報ですが、「中小企業におけるワーク・ライフ・バランスの現状と課題」と題された労働政策研究・研修機構(厚労省傘下の機関)の2011年の報告書では、ある企業において男女が協力して働ける環境が整備されるか否かの分水嶺は、「未就学児を持つ女性正社員がいるか否か」であるとされています。

また、大阪樟蔭女子大学の森田先生の2015年の研究ノートによれば、中小企業において女性の定着や役員登用につながるキーとなる社内の仕組みは、「不在を補い合える仕組み」「段階的に育成する仕組み」「適切な労働時間管理の仕組み」「社外の人的ネットワーク構築」の4つであるとしています。

ジェンダー平等の真の帰結は全社員の働きやすさ

上記の4つが実現されれば、不規則イベントに対する組織の耐性の向上につながると考えられ、女性の定着や役員登用を可能にする仕組みづくりが経営にとって欠くべからざる要素であると感じます。

一方で、上記の4つの実現は男性の働きやすさにも必要な要素です。そう考えると、男女という表層の違いに拘らずに、全ての社員にとって働きやすい企業統治をしているかどうかがESG的にはより重要かもしれません。だとすると、ジェンダーバランスに注目したアクティブ・ファンドがまだニッチであるというのは、否定的なものではない、示唆深い事実なのではないかと思いました。

トークンエクスプレス株式会社では、中規模企業(従業員100人から300人程度の企業)の経営者様に、経営の可視化に関するサービスをご提供しています。ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。