果物・野菜のDole、ブロックチェーン技術活用拡大を計画

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

出典元:Max @actualité financière
URL:https://www.actualitefinanciere.fr/crypto-monnaies/dole-food-prevoit-dutiliser-la-technologie-blockchain-00010410.html
掲載日:4月25日

ニュース内容

    • 世界最大の果物・野菜の生産者であるドールフードカンパニー(以下、「Dole」)(*)は、ブロックチェーン技術の利用を拡大する計画だ。企業責任と持続可能性に関する2020年の報告書によると同社は、2025年までに食品安全保証の改善を目指すため、製品ラベリングやトレーサビリティにおいて高度なソリューションを構築する目標を掲げている。
    • 同社は2017年にIBM Food Trustプログラムに参加しているが、今後数年間でこのイニシアチブを拡大する意向だ。Doleはすでに生産ライン上の製品の一部に適用していて、これにより果物や野菜に関する情報を顧客に提供するために要する時間が大幅に短縮された。ブロックチェーン技術は、汚染された食料源の市場からの排除に基本的な役割を果たし、この分野で大きな成長を遂げている。登録された製品はサプライチェーン全体で即座に追跡することができ、小売業者と消費者はリコールの際に役立つ。
    • 前述の報告書は、2025年までの同社の製品監視システム全体の見直しを提示している。今の主な目標は、ホットスポット(訳者注:サプライチェーン上の問題箇所)を識別できる速度を向上させることだ。そして、Doleは最終的に顧客が購入した製品に関する情報にアクセスできるようにすることを計画している(現在、小売パートナーしか利用できない)。
    • 米国の調査会社Gartnerによると、2023年までに、製造会社の30%がこういった技術を活用したプロジェクトを実施すると予想している。

(*) Dole Food Company:果物を専門とする米国の多国籍企業で、同現在、90カ国以上で事業を展開しており、売上高は約100億ドルに上る。

トークンエクスプレス社のひとこと

順調に拡大するIBM Food Trustプログラム

IBM Food Trustプログラムは、サプライチェーンの追跡のために、IBMが世界の大企業とともに進めている一大プロジェクトですが、追跡対象の品目を徐々に増やしていたり、本日ご紹介した記事にあるようにパートナー企業内で投資が増額されたり、順調に進捗しているように見えます。

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Doleにとってのブロックチェーンの価値

本日の記事の中で興味深かったのは、サプライチェーンへのブロックチェーン利用においてDoleが特に価値を見出している対象です。それは、以下の二つのようです。

    1. サプライチェーンの中に意図しない産地のものが紛れ込まないように対処できる点
    2. 特定の産地からの製品を急きょ取り除かなくてはならない場合(リコールしなければならない場合)にそれに対応できる点

これらは食品というブランド価値の維持がビジネスの根幹にあるDoleにとってはクリティカルと言えるでしょう。更なる投資拡大で、Doleにおける具体的なユースケースが更に深堀されれば、サプライチェーンへのブロックチェーンの活用はどんどん加速していくでしょう。

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