フランス中央銀行「デジタルユーロ」の最初の試験に成功

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

メディア:L’Orient-le jour
URL:https://www.lorientlejour.com/article/1218876/blockchain-la-banque-de-france-avance-dans-ses-tests-deuro-digital-.html
掲載日:5月20日

ニュース内容

    • フランスの中央銀行は19日、ブロックチェーンを通じた「デジタル中央銀行通貨」の使用における最初のテストに成功したと発表した。この実験は銀行間取引規制の改善と最終的な「デジタルユーロ」の開始を目的とする。このオペレーションによって、Société Générale(ソシエテ・ジェネラル)の子会社Forge(フォージ)が取り組んでいたデジタル金融証券取引に係る課題の解決を可能にした、と公表した。
    • 同行は、銀行間取引におけるデジタルユーロの活用に係るテストを、今年の初めから関心を持つ他のプレイヤーとともに実施しており、今後も継続していく方針だ。なお、協力プレイヤーのリストは3月末に発表されている。
    • 昨年12月、フランス銀行は、Facebookのような民間企業の取り組みに反応する形で、最終的には電子形式の「デジタルユーロ」を作りたいと発表した。その発行と送金メカニズムは、すでにビットコインなどの仮想通貨によってサポートされているブロックチェーン技術に基づくかもしれない。

トークンエクスプレス社のひとこと

ブロックチェーンを用いた通貨発行に積極的なフランスの中央銀行

以前本ブログでもご紹介させていただきましたが、フランスの中央銀行は「デジタルユーロ」と呼ばれる電子通貨の発行と流通に関心を示し、積極的な取り組みを行っています。情報発信も盛んです。フランスの中央銀行は、デジタルユーロがまずは中央銀行と銀行、そして銀行間で活用される前提で実験しており、様々な報道を見る限り一般の人々がデジタル通貨に触れることはまだ想定されていないようです。

関連記事
コロナ危機渦中、フランス中央銀行のデジタル通貨における取り組み
(本ブログ4月8日記事)

デジタル通貨とブロックチェーンはなぜ結びつくのか

中国をはじめとして、各国の中央銀行はブロックチェーンを用いたデジタル通貨の研究を進めています。日銀も欧州中央銀行(ECB)と協力した研究などを実施しています。

ブロックチェーンの登場によって、取引データを単一の主体ではなく複数の主体で共同で管理することができるようになったため、これまでよりも中央銀行の負担が少ない形でデジタル通貨の発行と流通が可能になりました。そのため、ブロックチェーン登場以前は現実的でなかったネットワーク上での通貨発行と流通が現実味を帯びてきたという背景があります。

技術面と同等かそれ以上に重要な法制度の検証

ブロックチェーンを活用するデジタル通貨においては、技術的な研究はもちろん必要ですが、デジタル通貨の導入によってこれまでの法制度の前提が変わる部分があり、そうした規制の改正とセットでデジタル通貨の導入可能性を検討していく必要があります。なお、今回のニュースで取り上げられている、中央銀行が発行したデジタル通貨を利用した取引というのは、ソシエテ・ジェネラルの子会社Forgeが行った取引というのは、4,000万ユーロの担保付き住宅融資債権にかかる銀行間取引とのことです。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。

「フランス中央銀行「デジタルユーロ」の最初の試験に成功」への1件のフィードバック

コメントは停止中です。