仏ルノーの20のブロックチェーン・プロジェクト

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

記者:Christoffe Auffray @CRYPTONAUTE
URL:https://cryptonaute.fr/renault-a-identifie-20-projets-dans-la-blockchain/
掲載日:5月29日

ニュース内容

    • 仏自動車メーカー・ルノーは、エコシステムと事業の変革のために20ものブロックチェーン・プロジェクトをリストアップした。同社は、2015年からブロックチェーン技術に取り組んでいる。ブロックチェーンを「自動車産業の未来のための変革ベクトル」と位置づけ、自動車業界の効率性、生産性、反応性(の向上)を約束する技術と評価する。
    • 約20のプロジェクト群の展開には、財務取引のトレーサビリティ、OEM および販売ネットワークとの通信が含まれる。同社はプロジェクト群の一部は、「実用最小限のエコシステム(minimum viable ecosystem, MVE)」を形成するのに必要なパートナーの合意が得られ次第、間もなく展開されるという。「その価値はパフォーマンス、運用の卓越性の向上、応答性の向上のみならず、エコシステム内外の信頼関係の構築です。」と同社ブロックチェーンエキスパート、Odile Panciatiti氏は述べる
    • ルノーグループは自動車業界においてブロックチェーンに関心を持つ唯一の企業ではない。BMWトヨタを含め、既に複数の企業がブロックチェーンに関するプロジェクトを発表している。

トークンエクスプレス社のひとこと

巨大サプライチェーンと販売網を持つ自動車メーカー

ルノー、BMW、トヨタ等の自動車メーカーは何階層にも及ぶ下請工場から、自社が管理する販売店を経由した消費者まで達する販売網まで、自動車製造・販売の巨大なサプライチェーンを管理できる立場にあります。ブロックチェーンの利用用途として、サプライチェーン管理への利用は最もメジャーな用途のひとつであり、自動車メーカーが影響力を及ぼし得る関係企業・主体の範囲の広さを踏まえれば、世界の自動車メーカーがブロックチェーンの活用に取り組むメリットはとても大きいといえます。

ルノーの20のプロジェクト内容は未公開

本日ご紹介したルノーの事例では、言及されている20のプロジェクトの詳細はまだ公開されていないようです。一方で、トヨタは消費者の情報管理へのブロックチェーンの適用に価値を見出しており、消費者の利便性向上のためにブロックチェーンを用いていくという姿勢を明確にしています。

関連外部プレスリリース
「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」、ブロックチェーン技術の活用検討と外部連携を加速化
発信元:トヨタ自動車株式会社
発信日:3月16日

自動車メーカーの影響範囲はタテ軸にもヨコ軸にも可能性あり

サプライチェーンの上流から下流までを「タテ軸」だとすれば、トヨタの事例は、多岐にわたり存在する消費者との接点、および消費者同士のつながりにおいて、横断的に「ヨコ軸」でブロックチェーンを活用するイメージを公開しているといえます。
ルノーのブロックチェーン利用のキーワードに、「パートナー企業とのエコシステム」「エコシステム内外における信頼の構築」といったキーワードが出ているところから、トヨタが公開している焦点とは異なり、BtoBでのブロックチェーン利用が主な焦点にあるのではないかと想像されます。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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