フランスNGOが主導、コートジボワールのカカオのトレーサビリティ改善

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典が英語のニュースをご紹介します。

記者:Julien Gonnet, Ken Lohento and Brad Mulley @ CTA BLOG
URL:https://www.cta.int/en/blog/all/article/blockchain-an-opportunity-to-improve-the-traceability-of-sustainable-cocoa-in-cote-d-ivoire-sid019abea6a-09ac-4b03-b065-4474ff19900a
掲載日:5月29日

ニュース内容

    • 仏NGO Nitidaeは、ブロックチェーン技術を用いて、コートジボワールのカカオのトレーサビリティを改善し、詐欺と戦い、倫理的な生産を促進するプロジェクトを実施。2019年2月から2020年4月まで、コートジボワールのメ地域の協同組合と共同で、ブロックチェーン技術を用いたのトレーサビリティアプリケーション「ココブロック」の開発とテストを実施した。
    • コートジボワールのカカオ産業では、効果的なトレーサビリティシステムの欠如により、オーガニックココアの品質に関連する詐欺が横行。本パイロット事業は、詐欺を制限し、トランザクションコストを削減し、持続可能な方法で生産利益率を高めるブロックチェーンを使用したトレーサビリティシステムの開発を目指す。
    • メ地域の協同組合(Producteurs de cacao biologique de la Mé(PCBM))でテスト実施。3つの村にグループ化された306ヘクタールのパイロットエリア内で、合計161のPCBMメンバーが「ココブロック」プロジェクトに関与。収穫から移植までのバリューチェーン全体をマッピングし、さまざまな段階のデータをブロックチェーンに統合。約500 kgのカカオの追跡を、実際の条件下でテスト。短いプロジェクト期間にもかかわらず、ココブロックは、ブロックチェーン技術がマイクロレベルでの生産トレーサビリティ向上に貢献できることを実証した。
    • 課題としては、小規模生産者は、このテクノロジーを採用するためには、より高いレベルのデジタル成熟度を必要とすることが挙げられる。例えば、情報システムのデジタル化と農業組織の慣行のデジタル化が不可欠。バリューチェーンの上位に位置する組織(卸売業者、大規模な農業食品構造、金融機関など)を対象とすることも、テクノロジーがどのように機能し、バリューチェーン全体に利益をもたらすかをテストするために重要。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • ブロックチェーンで検討される様々な用途のうち、食料品のトレーサビリティへの活用は最もメジャーなものの一つです。本日ご紹介したものはコートジボワルのカカオの追跡ですが、興味深いのは実施体制です。
    • 今回のプロジェクトを主導するのは、1983年に起源をもつNGO。現地の協同組合をまとめ上げてプロジェクトを実行しました。ブロックチェーンがもつ分散管理に適した機能は、広範な社会的利益に目的をおき、一社で利益を確保しようとしない非営利主体によってリードされる体制が適していると当社は考えており、上記の事例はまさにそれが実行された例だといえます。ここで用いられた技術や得られた知見が広く共有され、他の地域のカカオ産業や他の農作物にかかるサプライチェーンでも活かされていけば、大きな社会的インパクトにつながると考えます。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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