米国教育協議会によるブロックチェーン活用に関するレポート

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

ニュース内容

    • “CONNECTED IMPACT: ブロックチェーンを通じた教育と労働力の機会のロック解除”と題する報告書が2020年6月8日に米国教育協議会(American Council on Education, ACE)によって発表された。労働市場の危機の拡大と、これらの問題の解決策としてブロックチェーンの可能性に関し、広範な研究に基づいてレポートされている。研究は、新型コロナウイルス大流行による世界的な景気後退の前、2019年11月から2020年2月の間に実施された。
    • 報告書は、候補者の学位の追跡を制御できることは、就職というダイナミックで予測不可能なレースで、卒業生に利益をもたらすと強調する。ブロックチェーンは、人的資本データ(学業や職業上の経歴など)の取り扱いを最適化し、競争力を高め、不可侵の方法を提供する。その技術は「教育と仕事の間のより効果的で持続可能なリンク」を生み出すことができる、と著者らは述べている。
    • レポートによると現在、世界中で71の異なる取り組みが教育におけるグローバル・ブロックチェーンを研究している。著者らは、ブロックチェーンを使用して個人に「人的資本データ」を制御させることで、検証と共有の速度と粒度が向上すると述べている。ブロックチェーンのような持続可能で透明で検証可能な技術の使用は、市民に対して、データの所有権における柔軟性と適応性の競争優位を提供すると付け加えている。

トークンエクスプレス社のひとこと

教育分野におけるブロックチェーンの活用では、ブロックチェーン上のデータの耐改竄性から、学位データにおける利用が注目されています。例えばフランスやブラジルでは、教育機関によるその研究が具体的に進んでいます。

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本日ご紹介した記事は、米国教育協議会という歴史と権威のある非営利団体が、教育分野におけるブロックチェーンの活用可能性について自らのブランドでレポートを出したという点が注目されます。

実際の報告書を読む限り、教育分野におけるブロックチェーン利用についてそれほど目新しい内容はないのですが、教育分野というブロックチェーンとは少し距離がある業界の、権威ある団体が網羅的に世界の動向をレビューする必要を感じる程度には、ブロックチェーンの活用に意識が向けられてきたことの証明と言えるでしょう。

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