イスラム開発銀行系企業とサムスン関係企業、イスラム金融でのブロックチェーン利用で提携

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典が英語のニュースをご紹介します。

メディア:mondovisione
URL:https://mondovisione.com/media-and-resources/news/islamic-research-and-training-institute-partners-with-samsung-backed-blockos-e2/
掲載日:6月14日

ニュース内容

    • イスラム開発銀行(IsDB)グループのIslamic Research and Training Institute(IRTI)は、韓国のブロックチェーン・テクノロジー企業Blockoが主導する団体、E24Pと提携した。イスラム金融における革新的な信用補完システムをブロックチェーンを用いて構築する。なお、BlockoはSamsungが支援している。
    • 本プロジェクトは、イスラム金融を提供する金融機関の業務において、(1)信用情報の管理をより安全に簡便にすることでコスト削減・効率削減を図り、(2)複数の銀行がコンソーシアムを組んだ中で、自律分散的に信用情報と保険情報を管理できるようにすること、等を目的としている。
    • また、イスラム金融に特有な課題である、返済が滞った場合の遅延損害金の取り立ての困難さに対処するインセンティブ設計も組み込む予定。イスラム教では利子をとって他者に金を貸すことを禁じており、イスラム金融においては遅延損害金の徴収もできない。実際にはイスラム金融の金融機関は遅延損害金に相当するものを徴収し、それを慈善団体に寄付することでイスラム教の教義違反を回避しているが、借り手からすれば期限内に支払う切迫感が薄くなってしまうことがある。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 本日ご紹介した記事に登場するE24Pという団体は韓国企業Blockoが立ち上げ、中東、アフリカ、東南アジアにおける先端技術を用いたイノベーションの促進に取り組む団体のようです。
    • この団体にはアブダビ首長国の首長であるナヒヤン家も関与しており、その関係もあってイスラム金融との絡みもあるのではないかと創造されます。

関連外部記事
Hong Kong and Korean Blockchain Platforms Announce Execution Intelligence Group (E24P)
(2020年4月28日)

    • イスラム金融は2000年代後半から、イスラム世界の金融業界の存在感の高まりとともに日本においても注目され、研究されるようになりました。簡単に言えば、イスラム教の教義に乗っ取った金融手法ですが、イスラム金融に関して世界共通のルールや決まりがあるわけではなく、様々な解釈や考え方に基づいて運用されています。
    • 本日ご紹介した事業はまだ提携関係が決まっただけでありプロジェクトの詳細は不明ですが、言ってみればマクロ的に「分散的」な性質をもつイスラム金融において「分散型」の仕組みであるブロックチェーンの活用が検討されているという点で興味深い動きだと考えます。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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