ユニセフの基金が7か国の8企業に仮想通貨で投資実行

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典が英語のニュースをご紹介します。

発信者:UNICEF
URL:https://www.unicef.org/press-releases/unicef-cryptocurrency-fund-announces-its-largest-investment-startups-developing-and
発信日:6月19日

ニュース内容

  • 国際連合児童基金(UNICEF、ユニセフ)は、世界7か国(グアテマラ、インド、アルゼンチン、トルコ、メキシコ、カンボジア、チリ)に所在する8つのテクノロジー企業に対し、暗号資産(仮想通貨)Etherを用いて、125Ether(訳者注:6月22日朝のレートで約300万円強)を投資した。投資資金はパイロット案件の実施、または6ヶ月間をかけた製品の拡張に用いられる予定。
  • 今回のすべての投資対象は、以前に、ユニセフのイノベーションファンドから最大10万ドル(約1,070万円)の投資を受けている企業。今回の暗号資産ベースでの投資により、投資先のオープンソース・プロダクトやデジタル公共財の開発が継続される。
  • 投資先のいくつかは、新型コロナウイルス(COVID-19)による世界中の子供と若者の困難を軽減するために取り組んでいる。国や地方のパートナーと協力したCOVID-19に関する重要メッセージの発信、脆弱なコミュニティへの米の配達の追跡、リモート学習による子供の識字率の向上、パンデミックに伴う孤立や不安の治療等。
  • ユニセフは「今回の投資の送金は、世界7か国8つの企業宛ての送金でしたが、送金に要した時間は20分未満、費用は20ドル未満で済んだ。送金総額の0.00009%未満の送金手数料、および寄付者と支持者に対するリアルタイムの透明性は、大きな魅力である。」と述べている。

トークンエクスプレス社のひとこと

  • ブロックチェーン技術の活用に積極的な国連ですが、国連機関の一つであるユニセフは、ブロックチェーンをテーマにした投資ファンドを設立して実際に暗号資産(仮想通貨)で投資を行うまでになっています。国連機関は一般的にとても官僚的な組織ですが、ブロックチェーンへの注目の早さや、他の国際開発機関と比較した打ち手の早さは、事務局長がブロックチェーンに理解を示しているという背景が大きいと感じます。

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  • 今回の記事では、実際に暗号資産を用いて投資資金を送金したということで、ユニセフはそのピアツーピア取引(送信者と受信者が仲介者なく行う取引)の効率の良さについて称賛しています。巨大官僚機関がこうした「実績」を積み重ねていくことは、社会がブロックチェーンに対する関心を高めるために、大きな価値があると感じます。
  • なお、ユニセフは、ブロックチェーンのスタートアップのために最大10万ドル(約1,070万円)の投資を行うプログラムを実施しています。応募締め切りは7月26日で、米ドルか暗号資産で投資を受けられます。
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