ESGとスタートアップ

本記事では、社会的インパクトと経営管理等について、弊社の最近の考えをご紹介します。

ESG投資は上場株式投資のイメージだった

ESG投資というのはこれまで上場株式に対する投資を前提に語られることが多かったと感じます。それはESG投資は初期には国連が旗を振り、責任投資原則という機関投資家向けのガイドラインを提示したなかで、ESG投資の概念を含めていたためです。機関投資家は上場株等への投資が主であることから、ESG投資と言えば上場株式への投資という前提イメージがあったものと考えられます。

ESG投資と類似の言葉:インパクト投資

ESG投資と類似の言葉として、インパクト投資という言葉もあります。こちらは「金銭的リターンを追求しつつ、同時に、地球環境問題の改善や社会経済システムの向上に向けたインパクトの創出を意図して行われる投資活動」と定義することができます。(参考:上場株式投資におけるインパクト投資活動に関する調査報告書(2020年3月、ニッセイアセットマネジメント株式会社))

ESG投資とも概念的に重なる部分がありますが、ESG投資が環境面、社会面、企業統治面に関して正しく配慮している企業に投資するという考え方であるとすれば、インパクト投資はより積極的と言えます。すなわち、社会課題の解決において波及的な効果をもたらすような事業を実施する企業に対し、その社会的インパクトの創出という目的をもって投資するもの、と言えるでしょう。

このインパクト投資という言葉は、途上国開発等の文脈で用いられることも多く、未上場株式等の未公開市場における投資のイメージが強かったですが、最近では上場株式投資を前提としたインパクト投資が急速に拡大しているようです。(参考:前出の報告書)

ESG投資の認知拡大により、スタートアップ領域へ浸透か

上記のように、これまでは大まかにESG投資は上場株式、インパクト投資は未上場株式、といったイメージがありましたが、新型コロナウイルス後にESG投資のパフォーマンスが比較的よかったこともあり、ESGという言葉がより広く認知されてきました。ESGという言葉が広まれば広まるほど、スタートアップ領域でESGに配慮した投資を行うファンドも出現・増加してくるでしょう。実際、米国の著名なベンチャーキャピタルである500Startupsは、最新のファンドではESGポリシーを設定して投資判断を行っていくようです。

ESG投資、インパクト投資等、類似の言葉が氾濫しがちなこの分野ですが、より広く認知を得た言葉が、いろいろな境界を乗り越え、社会的インパクト評価の標準的手法等を含め、業界標準を形成していくことでしょう。

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