チュニジアの政府機関、国内ブロックチェーンネットワークを開始

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

記者:Hamza Marzouk @L’ECONOMISTE Magrébin
URL:https://www.leconomistemaghrebin.com/2020/07/08/tunisie-lancement-premier-reseau-national-global-blockchain/
掲載日:7月8日掲載

ニュース内容

    • チュニジアの主要なインターネット供給会社Tunisian Internet Agency(以下、「ATI」)とブロックチェーン企業Universa Hub Africaは、チュニジアで最初のグローバル・ブロックチェーン・ネットワークを7月7日に開始した。各社の責任者が、2018年11月に締結されたパートナーシップの結果を発表したが、協定継続の署名にチュニジアで新しい認定電子署名サービスを初めて使用した。
    • この初めてのサービス“MyDocuments.tn”はブロックチェーン技術に基づいていて、文書の電子署名を証明することができる。デジタル形式または紙に署名された文書を任意の組み合わせで管理する機能もある。受信者数に制限はない。これにより、作業手順の流動性と透明性が向上する。
    • チュニジアの国家ブロックチェーン・ネットワークは、Universa Hub Africaがもつ最新の技術を用いており、将来的にはスマートシティ、電子政府、市民中心のソリューションにも役立てる方針だ。
    • チュニジアは、世界で初めて全国的なブロックチェーンネットワークを持つ国になる。これは、完全に分散化したインターネットという新しい定義を与え、国のデジタル化プロセスに新しい視点を開くだろう。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • 本日ご紹介したプロジェクトをリードする会社の一つであるTunisian Internet Agency(ATI)は、チュニジア政府の情報通信技術省の傘下にある組織です。そのため、ATIとブロックチェーン企業Universa Hub Africaとの協働事業というのは、政府機関が主導するプロジェクトということになり、記事中にあるとおり世界で初めて政府がブロックチェーン・ネットワークを提供する国になるかもしれません。
    • チュニジアという国は、2011年以降にアラブ地域の独裁政権たちが次々と民衆の蜂起によって打倒された「アラブの春」の発端になった国です。アラブの春が起こるまで20年以上も、ベンアリ大統領(当時)は秘密警察を用いて強権支配を行っていました。その後、アラブの春に見舞われた国々が混乱に陥ったり、強権政治が息を吹き返したりしているなかで、チュニジアは民主化が順調に進んでいると言われています。
    • チュニジアの政府機関が主導する今回のプロジェクトは、当面はデジタルか紙ベースかに関わらず、署名された文書の証明のためのブロックチェーン・サービスということですが、将来的に市民のためのソリューション提供も視野に入れているということで、10年弱前まで独裁国家だった国が民主化に向かう仮定でブロックチェーンがその実現をサポートするという構図は、見ていて感慨深いものがあります。

関連記事
パリ公証人組合、公証ブロックチェーンを紹介
(本ブログ7月12日記事)

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。