ブロックチェーン、ESGをより意味のあるものにするか?

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、海外の有識者のオピニオン(原典英語)をご紹介します。

本日は、海外有識者のオピニオンをご紹介します。

有識者:Sean Stein Smith @ Forbes
URL:https://www.forbes.com/sites/seansteinsmith/2020/07/08/blockchain-could-be-the-key-to-making-esg-reporting-more-meaningful/#13c4d4a339d2
掲載日:7月8日

オピニオン内容

    • 環境、社会、企業統治(ESG)に関してのレポーティング需要は急速に増加。テクノロジーと持続可能性は必ずしも密接に関係しているわけではないが、暗号通貨の領域を超えて急成長しているブロックチェーンの台頭は、ESGレポーティングの改善に貢献できる可能性がある。
    • デジタル化及び自動化、それ自体は新しいトレンドではないが、ブロックチェーンはおそらく、過去10年ほどの中でこれらのトレンドの中で最も有力といえる。ブロックチェーンは、暗号資産市場が低迷しているにもかかわらず、財務報告及びさまざまな証明のツールとして急速に変化。持続可能性やコーポレートガバナンスへの注目も、新しい傾向ではない。しかし、どちらもゆっくりと着実に組織運営とレポーティングに浸透してきている。
    • ESGや他のサステナビリティ情報に関するレポーティングの課題は、グローバルに適用される統一基準がないこと。例えば、炭素排出問題に関するフレームワークやガイドラインは、確立しようとしても、激しい反発にあうことが多い。財務報告でいえば会計原則(GAAP)や国際財務報告基準(IFRS)という基準があるが、ESGにはないのである。ブロックチェーン技術がもつレポートフレームワークと標準化の適用で、透明性と一貫性を向上させ、この情報の有用性を高めることができる。

トークンエクスプレス社のひとこと

    • ブロックチェーンが持続可能な社会づくりに貢献できる技術であるという上記有識者の視点は、まさに弊社の信念と近しいものであり、興味深い記事だと感じました。
    • 上記の記事は、大量の市場資金を持続可能な社会づくりのために活用させる可能性を持つESGレポーティングの標準化と、ブロックチェーンの活用を結び付けています。上記記事ではブロックチェーンを用いれば、システム上に構築する様式の強制力と、ブロックチェーン上のデータの可視性から、ESGレポーティングの様式の標準化が可能だという論旨です。
    • しかし、システム上でESGレポーティングにかかるフレームワークを構築することと、そのデータに可視性をもたせることは、ブロックチェーンでなくても、従来のデータベースでも可能なことです。この記事の説明振りだけでは、なぜブロックチェーンを用いる必要があるのかという、ブロックチェーン推進派がよく直面する厳しい問いに答えられないでしょう。
    • ブロックチェーンは、多様な主体がデータを共同で管理できる点に強みがある技術です。そのため、各社のESGレポーティング情報を特定の限定的な企業や組織ではなく、世界全体で共同管理することが合理的だと言える場合に初めて、ブロックチェーンの活用を前提としたESGレポート管理の議論が可能となると考えます。
    • ESGレポートとブロックチェーンの関係でいえば、その様式の標準化のための活用よりもむしろ、ESGレポーティングの根拠となる情報収集等において幅広くブロックチェーンの活用余地があると、弊社は考えます。
トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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