世界最大の電力会社、中国・国家電網がブロックチェーンラボ立ち上げ

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

記者: Tim Alper@Cryptonews
URL:https://fr.cryptonews.com/news/chinese-power-giant-world-s-5th-biggest-company-in-blockchai-6980.htm
掲載日:7月9日

ニュース内容

    • 世界最大の電力会社である中国の国家電網(State Grid Corporation of China, SGCC)は、サービスおよび内部オペレーションにブロックチェーン技術を適用するためにブロックチェーンの研究所(”Lab”)を立ち上げると述べた。SGCCは北京に本社を置き、約100万人を雇用しており、Fortuneがまとめたデータによると、収益の面で世界第5位の企業だ。
    • CWWメディアによると、研究所はSGCCの電子商取引支部によって運営され、平航大学の教授で中国科学院のメンバーのZheng Zhimingが率いる。研究所には、研究開発センターと、ブロックチェーンベースのビジネスモデルに関する実験用の環境が設置される。研究所は、初期はSGCCのための新しいデジタルインフラストラクチャの開発を担当するが、ブロックチェーン技術に関するイノベーション、多方面におけるビジネス適用、知的財産の問題の対応にも取り組む予定だ。
    • 研究所はまた、ブロックチェーン技術の標準化に貢献することが期待されている。このような国家レベルのブロックチェーン標準の開発は、現在、政府と北京所在のテクノロジー大手にとって優先事項だ。
    • このイニシアチブは国家エネルギー供給部門の透明性を高めるという視点でも期待されている。SGCCは、このブロックチェーンイニシアチブは、全ての産業界だけでなく、電力消費者にとっても利益をもたらすと述べている。

トークンエクスプレス社のひとこと

本ブログでは、ブロックチェーン技術が社会で当たり前に活用されていくためには、電気・ガス・水道等のユーティリティ企業が本腰を入れてブロックチェーン技術の活用に乗り出すことが近道だという立場を取ってきました。

関連記事
電気・ガス・水道等ユーティリティ会社が持つブロックチェーン潜在力
(本ブログ4月21日記事)

内心、日本ではその実現はまだまだ先だろうと思っていましたが、中国ではそれが早期に実現する可能性が高まってきました。

電力会社のうち大規模なものは、世界のほとんどの国で国営か、国の強い監視下にあります。企業体質としても、構造上保守的なものが多くなると考えます。そのような中でブロックチェーン技術の適用に電力会社が積極的になるためには、政府の強いイニシアティブが必要です。

中国では今、それが起こっています。ブロックチェーン技術推進の国家的意欲が示され、地方政府も国営企業も一気にその方向に向かっていっています。

関連記事
中国北京市は自治体によるブロックチェーン活用でリードする意気込み
(本ブログ7月19日記事)

次なる注目点は、そのようにして今後生まれてくるブロックチェーンのユースケースが、市民のためになるものかどうか、ということでしょう。技術活用の上位の目的が公益的なものでない場合、どれほど優れた技術であっても、社会を前進させる結果にはつながらない可能性が高いです。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。