小売りとブロックチェーン:製品の安全性と偽造の防止

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、海外の有識者のオピニオン(原典英語)をご紹介します。

本日は、海外有識者のオピニオンをご紹介します。

有識者:Michelle Ann Gitlitz, Cheryl A. Falvey & Justin Porter @crowell&moring
URL:https://www.retailconsumerproductslaw.com/2020/07/blockchain-the-retail-industry-product-safety-and-counterfeiting-use-cases/
掲載日:7月24日

オピニオン内容

    • ブロックチェーンは製品の安全性の向上、リコール費用の削減、偽造品との闘い等で小売業者のリスク管理と顧客保護に貢献可能だ。製品の安全性を高めるためにサプライチェーンのトレーサビリティを高めることは、長い間、米国連邦規制当局の目標であった。「より安全な製品を製造するためのCPSCハンドブック」(2006年)内で禁止されている材料の不注意な使用を防ぐために、原材料、完成品、半製品の明確な識別とラベル付けがコンプライアンスを確保するために不可欠であるとしている。
    • 例えば、リコールが必要な不良品が発生した場合、不良品の特定、製造業者が影響を受ける製品のバッチの特定、サプライヤーの特定、部品の交換等の計画立案、リコール開始が容易になる。これにより、リコールに関係する製品のみを即座に分離し、迅速な対応が可能になるため、リコールの影響とコストを最小限に抑えることができる。廃棄物の削減とコストの削減にもつながる。ブランドの評判は保護され、リコールの悪影響は最小限に抑えることができる。
    • ブロックチェーンとIoTの組み合わせで、偽造も防止できる。サプライヤーとメーカーが単一のブロックチェーンプラットフォームに参加し、「スマートタグ」(一意の暗号識別子)を使用することで、正規の検証済みタグと製品のみがブロックチェーンに入力され、タグ付けされた各アイテムまたはバッチを、製造、出荷、流通、および販売の各段階で追跡可能になる。スマートタグは製品の完全な来歴を記録しているため、複製するのが困難となる。

トークンエクスプレス社のひとこと

規制が動くとき、産業が動きます。産業発展の方向を変える必要があるときの手段の一つが規制ともいえます。トレーサビリティにおけるブロックチェーン技術の持つ可能性は既に広く認識されていますが、そのトレーサビリティがBetter to have(あるとより良い)から、Must have(なければならない)になるために、規制の変更は有効な手立ての一つです。

小売り分野は、消費者保護のために多くの規制がありますが、それでも完全ではありません。一方で、規制が動くためには、優れたユースケースが世の中に提示されて、社会や行政(政府等)が、そのユースケースが一般になるべきだと考えるほど、そのユースケースが広く認知されることが必要です。

すなわち、企業等が中心になって、実例を一つでも多く作っていくことが、現時点では最も重要です。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
ご関心ある方は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。