スイス、”クリプトバレー”の挑戦と未来

本記事では、持続可能な社会づくりに関する議論やブロックチェーン活用等について、原典がフランス語のニュースをご紹介します。

メディア:investir.ch
URL:https://www.investir.ch/2020/07/quel-avenir-pour-la-crypto-valley/
掲載日:7月9日

ニュース内容

    • スイスは、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン関連の多くのスタートアップ発祥の地だが、今はコロナウイルスの影響を受けている。しかし、スイス連邦政府は、クリプトバレーの企業を支援することに消極的なようだ。スイスのブロックチェーン関連スタートアップは戦略を再考する必要がある。
    • ツーク州は、数年前から多くのスタートアップを魅了し、その地は”クリプトバレー(Crypto Valley)”と呼ばれている。起業家は、同国における柔軟な立法と財政の枠組みを高く評価している。例えば、同国は、暗号通貨に関連する上場金融商品(Exchange Traded Products(ESP))を受け入れた最初の国の1つだ。またクリプトバレーは暗号通貨に関するものだけでなく、ブロックチェーン分野のスタートアップも多い。
    • 当該産業の集積がある中で、スイス連邦当局がクリプトバレーの企業への支援を拒否することは驚くべきことだ。破産社数は憂慮すべきものとなるだろう。スイスブロックチェーン連盟が2020年3月に実施した調査によると、調査対象企業203社のうち約80%が倒産の危機に瀕している。50の主要企業のうち、1年後も生き残っていると見通しているのは半分に過ぎない。一部の企業は、(クリプト企業向け支援ではなく)スタートアップ向け支援の恩恵を受けるだろうが、予算額は不十分だ。
    • コロナウイルスの流行は、ブロックチェーン技術の有用性を大きく実証してきた。医療データ管理、資金調達、薬物提供における適用は、効果的であることが証明されている。ブロックチェーンへのこの新たな関心を通して、クリプトバレーは自身を再発見し、その手堅さを世界に示すときだ。

トークンエクスプレス社のひとこと

スイスにおいてブロックチェーン関連企業が多く存在するということは、ブロックチェーン系メディアでも度々紹介されます。その産業が今、困難な状況にあるということが本日ご紹介した記事の趣旨ですが、果たして新型コロナウイルス感染症の広がりがその原因かどうかは疑問です。ブロックチェーン関連ビジネス界隈では、持続的に収益をあげられるビジネスモデルの探索がまだ途上であり、目ぼしいものですと暗号資産取引所、コンサルティング、受託開発あたりではないでしょうか。

IT技術が発展し、ウェブ会議が普及した現在であっても、新しい産業が急激に発展するためには、地理的な集積も重要であると私は考えます。それは、知見の共有、人的ネットワークの構築、資金の流通等の観点で、地理的に近いことが産業の発展に有効なためです。

合理的でないビジネスを無理に生き長らえさせる必要はないですが、産業の集積と発展を促す政策は、黎明期のブロックチェーン産業にとっては必要です。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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