ESG投資をめぐる動向、横断的調査の結果(OMFIF)

本記事では、社会的インパクトと経営管理等について、海外のニュース(原典英語)をご紹介します。

記者:Funds Europe
URL:https://www.funds-europe.com/news/momentum-builds-for-esg-investment-survey-finds
掲載日:8月3日

ニュース内容

BNYメロン社及び公式金融・金融機関フォーラム(Official Monetary and Financial Institutions Forum, OMFIF)が委託した調査によると、世界の公共投資家の90%以上が特定のESG(環境、社会、ガバナンス)投資ポリシーを実施しているか、またはそれらを開発中。

投資家はリスク調整後のリターンの可能性があるため、ESG基準を採用する動機がある。しかし、不十分なデータやESG投資戦略の影響と非財務パフォーマンスの測定の困難さなど、大きな障壁に直面している。

この調査は、ESG投資に関して25項目質問しており、27のソブリンおよび年金基金(運用資産4.72兆ドル(4兆ユーロ))から回答を得た。

調査結果

    • 世界の公共投資家の51%が、ESGの導入または組織内での統合の障壁として不十分なデータを挙げた。
    • 世界の公共投資家の30%は、既存の投資義務は持続可能な投資と両立しないと述べた。
    • 中央銀行の38%はこれを具体的な問題として挙げた。中央銀行の義務と持続可能性をどのように融合させるかについての議論が続いている。
    • 世界の公共投資家の77%が投資プロセスにESGを導入。
    • 世界の公共投資家の42%は、ESG投資プロセスの一環として、最も一般的な方法であるネガティブスクリーニングを採用している。

トークンエクスプレス社のひとこと

国連が提唱したESG投資の概念が10年以上の時を経てここまで世の中に浸透していることに感動を覚えます。(「世界の公共投資家の77%が投資プロセスにESGを導入」)

ご紹介した記事のアンケート結果にもありますが、ESG投資を真剣に考える際の障壁が不十分なデータという指摘はよく言われるものです。注意すべきは、「どのようなデータがあれば十分と言えるか」という点についても、具体化されていないケースが多いことです。

ESG投資が金融業界に受け入れられるために、投資先がもたらす金銭的価値以外の価値を、金銭的価値に影響するものとして勘案するという考え方を持っております。ESG課題は多岐にわたりますので、「多様な事案を金銭的価値に結び付けるデータ」が不可欠ですが、そのデータも多様なものとなります。

盛り上がりを見せるESG投資が、この先も金融業界において主要な考え方の一つになっていくのか、もしくはブームが過ぎ去ってしまうのか。その分水嶺は、こうしたデータの「発見」の有無にかかっていると感じます。

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