中東カタール、自国証券取引所のテコ入れで、ESG市場に注力

本記事では、社会的インパクトと経営管理等について、海外のニュース(原典英語)をご紹介します。

記者:Santhosh V. Perumal @GULF TIMES
URL:https://www.gulf-times.com/story/670324/Consistent-upgrades-make-QSE-hopeful-of-securing-developed-market-category
掲載日:8月10日

ニュース内容

    • カタール証券取引所(QSE)は、現在の「新興(emerging)」市場という位置づけから「発展した(developed)」市場カテゴリーへの格上げを期待しており、そのサービスや法的枠組みをアップグレードしている。カタール金融市場庁が、債券取扱幹事会社、流動性供給、および財務諸表・非財務情報の情報開示に関する、当該証券取引所のルールブックの修正を承認した際、QSE社長であるラシード・ビン・アリ・アルマンスールは、これらの打ち手が市場の「格上げ」を目的としたものだと再度明らかにしている。
    • QSEが「発展した」市場カテゴリーへと格上げされるために、まだ課題は多くあるが、QSEの改革の着実な進展とその潜在力の高さへの投資家の期待感が、QSEが内包する地政学的リスクを覆い隠していると、情報筋は語る。QSEは、米国、欧州、アジアからの多くの投資家の関心の的となっており、新しい企業や金融商品を受け入れるためのインフラストラクチャを準備している。
    • そのなかで、QSEはESGデータ(訳者注:上場企業の環境面・社会面・企業統治面の配慮実績等に関するデータ)のデジタル化を推進することで、この分野の透明性と情報開示を進める、世界で最初の証券取引所となった。現在QSEは上場企業の持続可能性にかかる指標の開発を進めており、地域でニッチなESG市場となる大きな可能性を有している。

トークンエクスプレス社のひとこと

カタールは、国際衛星放送局のアルジャジーラやカタール航空など、短期間のうちに国際的な知名度を有する組織を立ち上げた実績を持つ国です。そのカタールの証券取引所については、私がエジプトに駐在していた4年前までは全く注目されていなかったと思いますが、現在テコ入れが行われているようです。

アルジャジーラにしてもカタール航空にしても注目すべきは、国家的戦略のもとでニッチな市場にリソースを集中的につぎ込む経営手腕です。それにより、短期間で急速な事業拡大とブランド構築を実現してきた歴史があります。

現時点ではニッチなESG市場への注力が功を奏して、カタール証券取引所が国際的な証券取引所の仲間入りを果たすことができれば、それは結果として世界的なESG市場の主流化にも寄与するかもしれません。

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