新型コロナや保護主義、サプライチェーンへの関心を向上

本記事では、弊社の最近の考えをご紹介します。

サプライチェーン管理、ブロックチェーンの代表的用途

サプライチェーン管理は、ブロックチェーン技術の用途として最も有望視されるものです。「持続可能な社会づくりとブロックチェーン」というテーマを持つ本ブログでは様々な角度からこの話題を取り扱ってきました。

先日とりあげました米国農務省による、ブロックチェーン技術の活用も視野に入れた規制改革は、サプライチェーン管理におけるブロックチェーン技術利用の有用性が、公にも認識されてきていることを示しているでしょう。

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(本ブログ8月13日記事)

サプライチェーン管理がESGの実効性を高める

昨今盛り上がりをみせるESG投資は、このサプライチェーン管理の精緻化によって、トレーサビリティ(追跡性)が向上し、より事実に基づいた投資判断が可能になります。国際的なサプライチェーンを有する産業などでは、仕入先をたどっていくと社会的に問題のある調達元から原材料調達を行っている場合があります。社会的に問題があるとは、不当に安い人件費での労働や児童労働、劣悪な環境での労働、紛争地帯からの調達等が挙げられます。また、無秩序に森林伐採が行われていたり環境負荷の高い農法が行われている場所などからの、環境的に問題のある調達もあるかもしれません。

ブロックチェーンによって、サプライチェーン管理がより精緻に実行できるようになれば、ESG投資の裏付けとなる事実が提供されるようになります。

新型コロナと保護主義的傾向は、実利面からサプライチェーン管理を促進しうる

ブロックチェーン技術は、サプライチェーンの「見える化」を可能にする技術であり、社会全体で巨大な共有システムを実現する可能性を秘めています。興味深いのは、このサプライチェーンの見える化は、新型コロナウイルスの蔓延や世界的な保護主義的傾向によって、営利を追い求める企業の視点からも関心が高まる可能性がある点です。ESG的観点だけでは、企業にとってサプライチェーンの見える化に取り組むインセンティブが十分ではないかもしれませんが、自らのビジネスのリスク低減の観点、純粋に経営上のニーズから、ESG上好ましい行動をとる可能性があるという点が、(あくまでも理論的に、ではありますが)理想的だといえます。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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