ESG投資、格付ありきの仕組みづくりは大きなリスク

本記事では、社会的インパクトと経営管理等について、弊社の最近の考えをご紹介します。

世界中の金融機関がESG関連の新サービス

本日の日経朝刊の金融経済面の「列島発」のコーナーで、ESGに関する栃木銀行様の取り組みが紹介されていました。

関連外部記事
中小企業に「ESGスコア」 栃木銀、環境負荷など数値化
メディア:日本経済新聞
掲載日:8月25日

ESGを重視して投融資する世界的な潮流を意識しての取り組み、ということです。栃木銀行様の取り組みはESGスコアを新たに開発するというもので、大きな挑戦だといえますが、金融機関がESG投資の流れにおいて何らか役割を果たそうとするのは、現在の世界的な動向と言えます。

最近の例ですと、アメリカのシカゴを起源とする、131年の歴史を持つ老舗金融機関Nothern Trustが、顧客の投資家向けに、ポートフォリオのESG側面からのリスク情報等を提供するサービスの強化を広報していました。

関連プレスリリース
Northern Trust Enhances ESG Analytics Capabilities With New Environmental Data Categories
メディア:CSRwire
掲載日:8月24日

企業は、格付を基準に考えず、事業で本質的なESG統合をすべき

これらの動向は、ESG投資の関係者が増えるという意味で歓迎できることですが、「ESG格付」や「ESGスコア」という「様式」に過度に気を取られてしまうことは、中長期的には望ましいことではありません。格付やスコアは、投資家が手っ取り早く概要を知るためのツールであり、本質的には企業がESG配慮の重要性を認識し、事業の中で統合していくこと、その結果として産業全体が環境面でも社会面でも、そこで働く人々の視点でも望ましい方向に進むことが目的のはずです。

ウェブサイトのアクセス数を稼ぐ「技」が発見されるたび、さまざまなウェブマーケティング・コンサルタントがその「技」を顧客に売るものの、Googleのアルゴリズム変更で結局その「技」を使ったウェブサイトへのアクセス数が激減してしまうように、ESGの格付にまつわる小手先の技に頼るのではなく、本質的にESG配慮を行う骨太な企業の取り組みこそ、投資家に評価される企業となるための近道なのだと確信しています。

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