英国の食品包装廃棄物リサイクルとブロックチェーン

最近、日本のスーパーやコンビニではビニール袋が有料化されました。実際、マイバッグを持って買い物をする人を身近によく見るようになったので、たとえ数円であっても、プラスチック廃棄物の削減には有効な打ち手だったと考えます。

一方で、新型コロナウイルスの流行により、料理のテイクアウトが増えた影響で、食品包装容器の使用量が増加しているようです。

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Urgent need to deal with food packaging waste
メディア:TheStar
掲載日:9月4日

イギリスのリサイクル協会(The Recycling Association)の傘下企業で、リサイクル可能素材の取引ビジネスを担うIWPP(Independent Waste Paper Producers Ltd)のCEOであるSimon Ellin氏は、食品包装容器のリサイクルは世界的に取り組まなければならない課題だと述べます。また、イギリスとヨーロッパでは、食品包装容器を生産する事業者は、パッケージをリサイクル可能にするか、リサイクルまたは処分に追加のコストがかかるような制度が作られていると言います。

また、イギリスのリサイクル協会は、リサイクル可能な材料の行き先を管理するため、ブロックチェーン技術をもちいたシステムを開発しました。Ellin氏によれば、これによってリサイクル可能製品の流通にかかる情報等を、港湾や税関、工場、リサイクル施設と安全に共有できるようになったといいます。

上記にご紹介した記事においては、リサイクル協会が開発したブロックチェーン・システムの用途は、リサイクル可能製品の経路等にかかる、関係主体間でのデータの共有、とまでしか書かれていません。しかし、このシステムにはリサイクルにかかる社会全体での負担の公平な分担のための大きな可能性があると感じました。すなわち、リサイクル施設等のリサイクル事業に携わる主体に対して、リサイクル可能製品の製造者や消費者が、どの程度コスト負担をすべきか、改ざんされにくいデータを根拠に検討・合意することが可能になるのです。

ブロックチェーンはあくまでデータを提供するツールではありますが、信頼できるデータを関係者間で共有することができるために、これまでになかったリサイクル社会の公平な仕組みを構築することができるのです。

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