資産運用に欠かせない金融商品がESG的に議論のマト

ESG投資は、環境、社会、適切な統治機構に配慮する主体に関する金融商品に投資するものです。環境、社会、企業統治に配慮する投資というのは、短期的というよりも中長期的にも優れた金融リターンを得ることを目的としています。

新型コロナウイルスの流行によってこれまで以上に注目を集めるESG投資ですが、世界を代表する金融商品がESG投資に適したものと認定できるかどうか、実は大きな議論があります。

ESG bond funds held back by fear of criticising US, research suggests
記者:Steve Johnson @ Financial Times
掲載日:9月2日

その金融商品とは、米国債券です。米国は、世界最大の武器産業を抱え、深刻な社会的不平等が存在し、温室効果ガス排出量では中国に次ぐ2位で、パリ協定からも離脱しました。このような国が発行する債券に投資することはESG投資として認められるのでしょうか。

一方で、米国債は、世界で最も安全な投資先の一つです。顧客から資金を預かり、その資金を投資するサービスを提供する事業者が、米国債を投資先候補から外すことは、顧客のために最良のリターンをうむという観点からは受け入れがたい選択肢でしょう。

前述のとおり、ESG投資は、中長期的に裁量の金融リターンを生むために、E、S、Gの要素にも注目して投資先を選定するという投資ですが、今は最も強大な米国が、中長期的に優れた投資先であるかどうか、という視点での判断が、ファンドマネジャーに求められているといえます。

すなわち、米国債がESG投資として求められるかどうかは、投資を行う人それぞれに答えがあって然るべきで、一概に適合している、していないという線引きをすべきではないと私は考えます。

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