開発金融機関が後押し、貿易金融におけるブロックチェーン利用

先日、本ブログにて貿易金融におけるブロックチェーン実証が進んでいる旨ご紹介させていただきました。

関連記事
ブロックチェーン技術のみでは、新たな信頼のしくみは成り立たない
(本ブログ9月8日記事)

先日ご紹介した事例は、ブラジルの資源開発企業のヴァーレと、中国の南京鋼鉄の関連企業との鉄鉱石取引における信用状取引部分において、シンガポールのブロックチェーン企業Contour社が提供するプラットフォームが活用された、という事例でした。

本日ご紹介する事例は、スタンダードチャータード銀行タイと、ベトナムのベトナム投資開発銀行との間の5万ドル分の輸出に係る信用状取引を、Contourの提供するブロックチェーン・プラットフォーム上において実施するものに、アジア開発銀行(Asian Development Bank, ADB)が信用保証を出したものです。

関連プレスリリース
ADB Conducts its First Credit Guarantee Using Distributed Ledger Technology for Trade Finance
(貿易金融における分散台帳技術の適用に、ADBとして初めて信用保証を提供)
発信者:ADB
掲載日:9月11日

今回の取引は5万ドル規模と、とても小規模な取引です。開発金融機関がブロックチェーン技術を用いた信用状取引に信用保証を出すという「挑戦」においては、規模の小ささ仕方のないことだったと言えるかもしれません。なお、先日ご紹介したヴァーレと南京鋼鉄との取引は、鉄鉱石176,000トン分の鉄鉱石取引は、約2,130万ドル規模の取引と考えられますので、その比較でみると今回の規模の小ささがお分かりいただけると思います。

ただ、開発金融機関が一つ実績を作ったというのは大きな意味があり、今後、中南米、欧州、アフリカの各地にも存在する開発金融機関たちに、ブロックチェーンを活用した信用状取引への信用保証の付与依頼が舞い込むこととなるでしょう。

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