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大学卒業後、2009年から2017年まで独立行政法人国際協力機構(JICA)にて発展途上国の事業に対する開発金融実務に従事。 JICA退職後、コンサルタントとして中堅~大企業へ業務改革サービスを提供。その後、トークンエクスプレス株式会社を設立。 スペインIE Business School経営学修士(MBA)。" }

複雑さを増す投資ポートフォリオ管理とテクノロジー不在

紺野 貴嗣

ESG投資が注目を集める中で、投資家、機関投資家等のポートフォリオ管理は更に複雑さを増しているでしょう。

ESG投資が熱を帯びる前から、特にプライベート・エクイティ投資やオルタナティブ投資(上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外の新しい投資対象や投資手法のこと)においては、テクノロジーの活用の必要性が度々指摘されてきました。ポートフォリオ管理が複雑で、テクノロジーを用いないと、適時適切な判断を下せる管理ができない、ということです。実際そうした課題を解決しようとするサービス、プロダクトを提供する企業は存在します。

一方で、米国の投資家向けテクノロジー会社であるMilestone Groupが実施した47の資産管理会社向けの調査では、資産管理会社は複雑なポートフォリオ管理のためのツールの不在を感じているという結果が示されているといいます。

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Tech demand increases as investment complexity rises
(投資の複雑さが増すにつれて高まるテクノロジー需要)
記者:Nick Fitzpatrick @funds europe
掲載日:9月29日

もちろん調査実施者たるMilestone Groupの営業の一部ではありますが、上記調査の結果は興味深いものです。例えば、以下のようなものです。

  •  調査対象の半数は、ポートフォリオを管理するのに4つ以上のシステムを活用している(一部には13個以上を併用している企業も存在。)
  • 回答者の1/4は、ポートフォリオ管理においてクリティカルな部分にスプレッドシートを活用している

こうした状況下で、ESG投資も投資ポートフォリオに入ってきた場合、投資家たちはどのように対応するのでしょうか。ESG格付やその背景の指標が無数に存在するなかで、投資家たちがESG投資についてデータや情報に基づいた適切な対応ができる状態には、まだ至っていないように想像されます。

このような状況では、ESG格付に完全に依存する投資家たちが存在するのも致し方ないのかとも感じます。

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