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大学卒業後、2009年から2017年まで独立行政法人国際協力機構(JICA)にて発展途上国の事業に対する開発金融実務に従事。 JICA退職後、コンサルタントとして中堅~大企業へ業務改革サービスを提供。その後、トークンエクスプレス株式会社を設立。 スペインIE Business School経営学修士(MBA)。" }

食品の損失と廃棄物問題に立ち向かう、世界とテクノロジー

紺野 貴嗣

食品廃棄の現場で抱いた感情

先日、あるカフェでコーヒーを買いました。受取コーナーでソイラテを受け取り、そのすぐ横にあるごみ箱に、レシートを捨てようと近づきました。すると、お爺さんと言えるくらいの年齢の男性が、買ったばかりのコーヒーを、勢いよく1/3ほど捨てているのを見てしまいました。カップのサイズはトールサイズという、真ん中くらいのサイズです。

私はギョッとしてしました。恐怖心すらありました。量が多いなら、ショートサイズというもう一つ小さなカップサイズを注文すればよかったのに、なぜトールサイズを買って、買ったそばから一部捨ててしまうのか。

冷静になって、なぜ自分はギョッとしたのか考えました。自分なりの答えとしては、飲食物という、そのお爺さんの手元にたどり着くまでに多くの人が付加価値を積み重ねてきたものを、ためらいなく捨ててしまう心理に同調できなかったためではないか。そして、もっとマクロ的な視点では、ある人にとっては価値があるものであっても別の人の基準で価値がないものは廃棄されるという残酷な現実に触れたためではないか、という2つの理由が思い浮かびました。

後者の、ある人にとっては価値があっても他の人には価値がないという差異がもたらす社会的な課題として、食品の損失と廃棄物の問題があります。

食品の損失と廃棄物の問題

食品の損失と廃棄物の問題は国連が定める「持続的な開発目標(SDGs)」のゴール12にも関係する問題です。国連機関の一つである食糧農業機関(FAO)は、世界の食品の約1/3または30%が毎年失われているか無駄になっていると2011年に示唆しています。

そうした食品損失と廃棄物の問題の解決に、ブロックチェーンをはじめ最新のテクノロジーが役立てる可能性が指摘されています。

関連外部記事
Tackling global food waste: towards a smarter supply chain
(食品廃棄物への挑戦:よりスマートなサプライチェーン)
記者:Julie Vargas, Avery Dennison Corporation @Grocery Dive
掲載日:9月15日

食品のトレーサビリティ(追跡可能性)へのテクノロジーの活用は米国政府にも注目されており、アメリカ食品医薬品局(FDA)は食品安全性に確保のための施策として、人工知能、モノのインターネット(IoT)、センサーテクノロジー、そしてブロックチェーン技術の活用をあげています。

関連外部記事
New Era of Smarter Food Safety Blueprint
(よりスマートな食品安全政策の新時代)
発信者:FDA
掲載日:2020年7月13日

FDAが記事で取り上げているのは食品安全に関するものであり、食品の損失と廃棄物の問題とは異なりますが、両者は密接に関係するものです。(食品汚染の可能性がある際に、その廃棄の範囲の特定によって廃棄量を減らす等。)

グローバルにもローカル(国レベル)でも、食品サプライチェーンのよりスマートな管理による、社会課題解決への挑戦が進められています。

トークンエクスプレス株式会社では、国内外の持続可能な社会づくりに寄与する事業・プロジェクトの企画、構築、運用サービスを提供しています。
ブロックチェーン技術に知見がありますが、その利用を前提とするものに限りません。
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