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大学卒業後、2009年から2017年まで独立行政法人国際協力機構(JICA)にて発展途上国の事業に対する開発金融実務に従事。 JICA退職後、コンサルタントとして中堅~大企業へ業務改革サービスを提供。その後、トークンエクスプレス株式会社を設立。 スペインIE Business School経営学修士(MBA)。" }

代表・紺野が実際に経験した国際送金の不便、不安、不満

紺野 貴嗣

1月1日から1月5日まで、連日ブログ投稿させていただく取組みを行っております。本稿は第3回目の記事です。

1月1日:世界の価値流通の全体像
2日:企業・個人が国境を超える経済活動を行う際の大きな課題
3日:代表・紺野が実際に経験した国際送金の不便、不安、不満(本稿)
4日:ブロックチェーンは発展途上?今あるチカラを最大限活かそう
5日:紺野がブロックチェーンに賭けた理由

第1回目の記事では、超長期での日本の産業構造の変化、インターネットの登場、グローバル化の進展という3つの社会的変化を挙げ、弊社が開発途上国-先進国間の国境を超える、インターネットを活用したサービスの提供を格段に便利にするために、ブロックチェーンを用いていきたい、と考えている旨をお話ししました。

第2回目の記事では、開発途上国-先進国間の国際送金の課題が、幅広い主体のサービスの価値交換における障害になっている旨を申し上げました。本稿では、その具体的事例として実際に私(代表・紺野)が体験した、国際送金の苦労の経験について述べさせていただきます。

その体験は、エジプトからスペインへの国際送金時のものです。

2015年にスペインのIE Business Schoolへの入学が決まったとき、私はエジプトに駐在しており、エジプトからスペインに43,000ユーロ(当時の価格で600万円弱)を送金する必要がありました。それほどの金額を1度に支払う金銭的余裕がなかった私は、一括払いか、3回払いかという学校側が提示した選択肢のうち、3回に分けて支払うことを選びました。この送金において、大きな不便、不安、不満があったのです。

まず、当時エジプトのメイン銀行口座としていたCitibankに行き、国際送金を行いたい旨伝えました。当時のエジプトのCitibankではインターネット経由の取引などできませんでしたし、出来たとしても数百万円の海外送金を行えるほどシステムを信頼できないので、窓口で対面で行う方が望ましかったのです。窓口では用紙に記入するように言われます。事前に学校側から聞いていた送金先を、なんと手書きで記入します。送金先の銀行名も、住所を含めてアルファベットで手書きするのですが、当時はAIによる文字認識などメジャーではなかったですから、この用紙を手打ちする銀行行員のミスとかあったらどうするのだろう、と不安になりながら用紙の記入をしたことをよく覚えています。

記入しているうちに、事前に受け取った情報だけでは埋められない項目があることに気づきます。窓口の行員に聞いても、記入必須項目は送り先によって異なるからわからない、自分で送付先に確認してくれとのこと。なんとも頼りない。特にややこしかったのは、送付先を数字等で表現する方法が2種類あり(IBAN、SWIFT)、学校側から示されていた番号が、どちらの番号か最初はわからなかったことでした。結局一度目の訪問では用紙を埋めきることができず、一度持ち帰って学校側にいろいろ確認したうえで再度銀行に行くことになりました。

学校側とのやり取りの末、必要情報を集め、約1週間後に再度銀行に訪れて必要事項を用紙に手書き記入します。手持ちの米ドルを使って、送金先にユーロで納めることになっていました。記入した用紙を行員に手渡します。渡しつつ、「送金手数料はいくらになるのか」、「何日後に先方に着金するのか」など、支払者として当然知りたいことを質問します。

しかし、行員からは何を聞いても「わかりません。」という答えしか返ってきません。これはエジプトのCitibankの行員の能力が低いとかではなく、国際送金の構造的問題です。実は、国際送金はエジプトからスペインの送金先口座に直接届くわけではなく、いくつかの金融機関でリレー形式で送金を行います。そのリレーの参加者によって手数料が変わるので、送金を行う際には仲介手数料は予測しきれないのです。

※参考資料:TransferWise社資料 https://transferwise.com/jp/blog/correspondent-bank

その送金リレーによっては、予定よりも多くの手数料が受取人側から差し引かれてしまうので、送ろうと思っていた金額が予定どおり送金先に届くかどうかわかりません。また、リレーの参加者が誰になるかわからないことから、いつ着金するかも当然わかりません。私の送金の場合は、少なくともニューヨークは経由するだろうと言われていたので、ニューヨークの銀行の休業日とぶつかると、その間は送金が止まる、といったことも言われました。もしロンドンを経由することになった場合には、ロンドンの銀行の休業日にも送金は止まるそうです。

送金後、少なくない金額が無事先方に着金するかソワソワしながら、何度も送付先に着金確認をしてもらい、なんとか最後は先方にお金を届けることができました。念のため少し多めに送金したのですが、結局相手はいくら受け取ったのかわからずじまいでした。

こんな不自由な国際送金の現状で、1月2日の記事に記載したような、時間も人手も限られた個人や中小企業が、先進国、開発途上国という枠を超えた経済関係を築くことはできるでしょうか?私はそれには懐疑的ですし、国際送金に関して、個人や中小企業に大きな負担を強いたままとすることは、社会システムとして善だとは言えないと思います

こんないい加減なシステムに基づいたサービスを金融機関が提供することが許されるのか!と2015年当時、カイロのCitibank窓口で憤慨していた私ですが、ブロックチェーン、仮想通貨と出会ったとき、このフラストレーションを解消できる、と興奮したことをよく覚えています。そう、ブロックチェーンであれば、国際送金に伴う不便、不安、不満を鮮やかに解消することができるのです。(下図ご参照)

図:既存の国際送金と仮想通貨を用いた送金イメージ

まずは明日の投稿で、ブロックチェーンとは何かを簡単にご説明させていただきます。

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